体勢を崩しながら、松井秀は確実にボールを芯で捕らえた。
一回一死一、二塁。イ軍先発カルモナのチェンジアップを中前に運んだ。15試合連続安打。
同一シーズンでは自己最長となる記録を作った。2005年から06年にかけて達成した
メジャー自己最多の16試合連続安打まで、あと1試合だ。
第1打席では終わらなかった。五回一死一塁の右前打に続き、七回二死でも左前打を放った。
4月6日以来となる今季2度目の1試合3安打。打率はリーグ2位の・342まで上昇。
首位に5厘差まで肉薄し「3本ともしっかり振れて、芯で捕らえられたのでいいバッティング
だったと思います」と自分の打撃を分析した。
それでも、チームが逆転負けを喫し、松井秀の口数は少なかった。
どれだけ打っても勝てなければ価値は半減する。
「複雑というか、もう、負けは負け。自分が活躍しようが活躍しまいがね」。
せっかくの猛打賞にも、球場を離れる足取りは重かった。
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http://www.daily.co.jp/mlb/2008/05/07/0001015418.shtml