練習試合はしたいけど、相手が見つからない。そんな悩みを抱える中学、高校の野球部を救うため、
球児の親たちが立ち上がった。このほど、試合相手を探すサイトを開設。
「強豪校でなくても、気軽に試合を依頼できる関係を作りたい」と意気込んでいる。
名称は「中高野球なび」。代表の深井優さん(51)は東京都内の百貨店に勤めるサラリーマンだ。
長男は中学時代、野球部に所属していたが、休日でも試合が少なかった。「聞くと、『相手がいない』と
こぼしていた」。同じ中学の父親仲間2人と連絡を取り、実態を調査。練習試合一つ組むのも、
指導者の大学、高校などの人脈に頼る現状が浮かび上がってきた。
「相手に困らない強豪は少数。多くのチームは、同じような相手と試合を重ねている。様々な相手と
試合すれば、確実に選手の技術も上がる。そうすれば、さらに試合相手が増える。将来的には
合宿先でも相手が見つかるまで数を増やしたい」と深井さん。運用を始めたばかりで、具体的な
動きはこれからだが、全国高校野球選手権に出場経験がある都立城東高で今季から指揮を執る
平岩了(りょう)監督(46)は「指導者同士のつながりが浅い方や、若い監督さんには助かるのでは」
と今後の広がりに期待を寄せている。
サイトではまず、チーム名や硬式、軟式の種別、連絡先、希望日時など基本情報を登録する。
次に「検索」ボタンをクリック。自チームの条件(使用球の種別など)を入力すれば、その時点で
登録済みのチームが出てくる。あとは互いにメールなどで連絡を取り合う仕組みだ。
アドレスは、
http://www.chuko-baseball-navi.jp/index.html http://www2.asahi.com/koshien/news/TKY200804300157.html