広島の女性名物アナウンサーがこの春、選手やファンに親しまれる番組を
降板することになった。
日本テレビ系の広島テレビで「進め!スポーツ元気丸」の司会を務める
田坂るりさん(41)。
3月30日の放送を最後に、丸15年にわたる歴史にピリオドを打つ。
「ズームイン!!SUPER」で存在を認識する方も多いと思う。2代目・福留
功男氏が司会した当時の「ズームイン!!朝」では、10年以上もの間
「プロ野球イレコミ情報」を担当。全国に赤ヘル情報を発信してきた。
そのズームインも26日を最後に外れるという。
女性プロ野球担当アナの先駆け的存在。ほんのり心温まる選手情報には
定評があった。
その1つがドジャース・黒田の今は亡き母・靖子さん(享年60)のエピソード。
入団3年目の巨人戦を大阪の実家で一緒にテレビ観戦した際「おとこ気の
あるお母さん」が彼女の前で見せた一面は印象深い。
「体育の先生で、息子には“打たれても下を向くな”とりりしく注意しつつ、
“博樹が投げる試合は怖くて見られない”という人。当日、黒田投手が打たれ
た時に“皆さんに迷惑かけて…”と。その一言が忘れられません」
さっぱりしていながら、ちゃめっ気もある。本人にも伝えたが、田坂さんには
エッセイストの阿川佐和子さんのイメージが重なる。
短時間で取材相手と通じ合う希有(けう)な才能は、そんな明るい性格が形成
しているのだと思う。
「あの選手にはこんないい話が…と、伝えられなくなるのは寂しいけど、ずっ
と応援団でありたいと思います」。
広島の選手やOBにとってはマドンナ的な存在。
個人的にも一抹の寂しさを禁じ得ないが、充電後の再出発を期待して待ちたい。
ソース:
http://www.sponichi.co.jp/osaka/ser2/200803/23/ser2208876.html 田坂るり
http://www.htv.jp/announcer/tasaka/index.html