粘り腰で2週連続の“G斬り”だ。白星こそつかなかったが、6回129球を投げきって先発の役割を全うした。
大隣が「課題である『粘り』が出せたのは良かったですね」と言えば、王監督も先発ローテ候補の粘投に
「球に力があったね。全体的には良かった」と及第点をつけた。
立ち上がりから制球に苦しんだ左腕が4回につかまった。1死から阿部に中前打を許すと、小田嶋には
2ストライクを取った後の4連続ボールで歩かせた。坂本、脇谷に連打を浴びて1点を失うと、寺内には
犠飛を許し逆転された。「悪いところが全部出ました。投げるタイミングが悪かったですね」と頭をかいた。
だが、ここから修正できたのが成長の証しだ。5回は「もっとテンポ良く投げよう」と心掛け、3人を11球で
仕留めた。「5回にテンポよく投げられたんで、それを忘れたくなかったんです」。すでに100球を超えていたが、
杉本投手コーチの「いけるか」の問いに続投を志願した。
6回は走者は許したものの無得点。小田嶋を138キロの直球で空振り三振に斬るなどボールのキレも
衰えなかった。ルーキーイヤーの昨季は腰痛でキャンプの大半を棒に振ったが、今年は計949球を投げた。
「去年は一度崩れると腕が振れなくなっていた。キャンプの成果が出ていると思います」と成長を実感している。
杉本コーチは「ボール自体はいいと思うよ」と評価した上で、「何で打ち取るかが見えてこない。4回の
小田嶋の打席が典型的だね」とピシャリ。10日の中日戦(岐阜)では中継ぎ登板でチャンスを与える予定だ。
「どこで投げてもやることは同じ。結果を出すだけです」。生き残った左腕が、今度は満点の投球で開幕ローテ
に当確マークをつける。
西日本スポーツ
http://www.nishinippon.co.jp/nsp/hawks/20080303/20080303_001.shtml 試合結果
http://www.sanspo.com/baseball/score/2008/20080302_o6.html 依頼アリ
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1204173627/553