ソフトバンク王貞治監督(67)が26日、DH専念を希望する松中信彦内野手(34)に守備のススメを説いた。
オープン戦初出場となった25日西武戦は4番DHで先発も2打席(二ゴロ、捕邪飛)でレストビッチと交代。
希望の全打席出場を果たせず、消化不良気味の主砲に王監督が呼びかけた。「4打席立つなら
守りもしないと。レストビッチの肩がまだできていないしね。送球も去年よりいいし、
守りを強制するわけじゃないけど、DHはいつでもできるのだから」。一塁守備を“交換条件”に
全打席出場を保証する考えだった。
2年連続で20本塁打に届かず、昨年は4年3カ月ぶりに松中から4番はく奪。決断を下した指揮官だけに、
主砲の復活願望は理解していた。「もともと飛ばす技術はある。去年はもっと飛ばそうとして
上下のバランスを崩したから戻せばいいだけの話」。元3冠王の取り組みを認めた上で、
打席パフォーマンス向上のため助言した。「DHとDHの間は時間が空くし、守った方がリズム、
体の切れが出てくることもある」。
新外国人レストビッチは右肩の仕上がりが遅れ、守備に入るのはまだ先。松中と2人でDHを分け合えば
自然と打席数が半分になる。25日の試合後、松中は「本当は4打席立ちたかった」と本音を漏らしつつ、
「次は守ってでも4打席立ちたい」と、DH専念からの路線変更を打ち出した。昨年も123試合中、
一塁で93試合に出場。現在は90キロ台後半まで体を絞り込み、軽やかさ、切れが出ており、
守備の不安はなさそうだ。
守備指令の先に求めるのは3年ぶりの本塁打王だった。王監督は「(外野上方の)看板に当てなくても、
50本、打ちゃいいんだ。本塁打王を取ってもらわないと。こっちは打たせたいし、向こうも打ちたい。
その意味で利害関係は一致している」と言い放った。守備のススメこそ復活の近道なのかもしれない。
ソース:nikkansports.com
http://kyusyu.nikkansports.com/baseball/professional/hawks/p-kh-tp0-20080227-327857.html