http://gendai.net/?m=view&g=sports&c=040&no=27676 ●どこもレッズ人気に依存
「今のJリーグは実力、人気、経営面ともに浦和が突出している。巨人にすがり、すべてが
沈没しかかったプロ野球の姿と酷似している」
こう警鐘を鳴らすのはJリーグ元理事の杉山茂氏。「このままだとJリーグは衰退していく
ばかり」と言うのである。
Jリーグは今年、創設15年目を迎えた。かつて川淵チェアマン(現サッカー協会キャプテン)に
「お荷物」とヤユされた浦和が、14日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を制し、
名実ともにアジア王者として君臨することになった。
浦和の営業収入は70億円を突破。欧米ビッグクラブに比肩する数字である。凄まじい
観客動員力を誇り、今季入場者数は67万4856人(リーグ戦のみ、11月16日現在)。05年には
14万平方メートルの総合スポーツ施設「レッズランド」がオープン。開設式典で川淵氏が
「Jリーグの理念が実現した」と泣きながらスピーチしたのは有名な話である。
ともあれ、今のJリーグの「浦和依存体質」は常軌を逸している――といっても過言ではない。
顕著なのが「入場料収入を浦和サポーターにまかなってもらう」点だ。