http://gendai.net/?m=view&g=sports&c=040&no=27585 ●大きい親社会マネー
Jリーグは「貧富の差」が激しい。
06年度のJ1営業収入トップは浦和の70億7800万円。横浜M45億5900万円、
名古屋38億100万円、磐田37億1700万円と続き、ワーストは甲府の13億4300万円だ。
J2となると格差はもっと激しい。J1とJ2を行き来する「エレベータークラブ」は
、柏(06年当時J2)32億4400万円、東京V21億4300万円と、J1中堅クラブ並み
の営業収入を誇る。
しかし、下位常連になると水戸3億4100万円、愛媛4億3500万円、草津5億8600万円
と大苦戦で、「J1上位の胸スポンサー料金と変わらない営業収入でやり繰りしている」(サッカー担当記者)のだ。
営業収入の大きな柱のひとつ、広告料は各クラブの実力、人気、あとは親会社の“体力”に
よっても大きく変わる。
●横浜Fは共倒れ消滅
人気、実力ナンバーワンの浦和は、胸スポンサーが年間4億円(明治製菓)、背中が3億円
(三菱自動車)、パンツが1億5000万円(三菱ふそう)、左袖が5000万円(トーシン)で
「総額9億円」にもなる。
これだけでJ2山形、湘南、徳島、鳥栖の年間営業収入を軽く超える。
ちなみに浦和は05年度以降、親会社・三菱自動車からの損失補填契約を解除し、独立採算経営を
行っている(04年度補填額は5700万円)。優勝争い常連のクラブ社長がこんな話をしたことがある。
「親会社からの宣伝広告費は、ウチは『宣伝委託金』という名目で、かなりの額を出してもらっている。
金額? それは言えない。だけど、減らすようにはきつく言われている」
親会社からの資金支援を同様に受けるクラブは相当数ある。もっとも、J1のようにバックに大手企業
がつくだけまだマシ、である。
「親会社を持たない某J1クラブの社長は、スポンサー獲得のため、接待の席で裸踊りをやった。
その社長の口癖は“親会社がいないとクラブ経営は至難のワザ”です」(前出の記者)