きょうは夜勤なので、ロッカーの整理をしていたら、懐かしいノートが次々と出てきました。
そんな中で、面白かった取材を見つけたので、紹介します。
新しい映画ができるときに、監督の話を聞くのって結構楽しいんです。
そこで今回は樋口真嗣監督から「隠し砦の三悪人」を引き受けるまでの話を聞いたときの、
こんなエピソード。
実は樋口監督にとって、同作でヒロインを務める長澤まさみは
ずっと片思いしていた女優でした。
そもそも2人の出会いは数年前。東宝の忘年会でのことです。
当時、長澤はまだほとんど世間的には知られていない女優。
ただ東宝シンデレラオーディションのグランプリでもあるだけに、
どうやら会場であいさつの場があったらしいんですね。多分、話を聞く感じ、
彼女が15歳前後のころです(「ロボコン」のころかな?)。
大きく深呼吸し、「よし!」と小さく気合を入れて、壇上へと登っていく初々しい姿に、
監督は心を奪われました。
あの子は誰なんだろう?と淡い恋心(→監督としてです)を抱いたまま
月日は流れていきました。その後、「ローレライ」を撮ることになり、
監督が東宝スタジオを訪れたときに、運命の再会を果たします。
スタジオを何気なく歩いていた監督の目に入ってきたのは、坊主頭になった長澤が、
ビニール越しに森山未來とキスするシーン…。
そう、あのセカチューの最も印象的な場面の撮影を、樋口監督はたまたま見たのです。
久々に再会した長澤の、ここまでやるのかという役作りに
樋口監督の恋はさらに燃え上がっていきました(一方的にですが…)。
そして今回、ついに2人が結ばれる?ことに
(もちろん、長澤はそんなことがあったとは知りません)
監督は燃えまくりです。