昨季リーグ王者の鹿島が、ペルー1部リーグ・シエンシアーノで活躍するFW澤昌克(25)の
獲得に乗り出していることが23日、明らかになった。正式オファーに向け、身分照会、
契約内容の確認作業に入った。昨季、外国人最優秀選手賞を受賞した澤は、ペルー協会から
同国代表入りを前提とした国籍取得要請を受けるなどの逸材。鹿島は、今季リーグ開幕前に
獲得を目指す方針だ。
リーグ連覇、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を目指す鹿島が今オフの最大の
目玉補強として、ペルー1部リーグで活躍するFW澤の獲得に乗り出した。
大東和美社長によれば、すでに代理人を通じ、現在所属するシエンシアーノとの契約内容の
確認作業を開始。リーグ開幕(3月8日)前の獲得を目指し、正式オファーを出す準備を
進めているという。
澤は千葉・中央学院高を卒業後、単身でアルゼンチンにサッカー留学。リバープレート5軍から
スタートし、3年間の下積みを経て、05年にペルーリーグ1部のスポルティング・クリスタルの
トップチームとプロ契約を果たした。06年に所属したボロネーシで主力に抜てきされると、
才能が一気に開花した。
07年には強豪・ムニシパルで年間を通じて活躍し、外国人最優秀選手賞を受賞。
ペルーサッカー協会から同国代表入りを前提とした国籍取得要請を受けたこともある。
現在はFWを中心に活躍しているが、中盤の全ポジション、サイドバックをこなせる
ユーティリティープレーヤー。ペルーリーグ3年間で86試合22得点の実績は申し分なく、
今季過密日程が予想される鹿島にとってはうってつけの人材といえる。
今オフ、シエンシアーノと結んだ1年契約では、ペルー国外へ移籍する場合は「移籍金なし」の
条項が含まれている可能性が高く、大東社長は「今は、そこを調査している段階」と、
確認が取れ次第、正式オファーを送付する意向を示した。ブラジル・パウリスタから獲得した
DF笠井健太に続き、鹿島が2人目の“逆輸入”選手「ペルーの宝」獲得を目指す。
ソースは
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20080124-OHT1T00061.htm