J1神戸がJ1川崎FW我那覇和樹(27)獲得への調査に乗り出していることが18日、分かった。
ポストタイプの長身FWを補強ポイントにしている神戸は、昨季Jリーグで日本人トップの
18得点を挙げた点取り屋を補強の最上位候補としてリストアップ。日本代表クラスのFW獲得で、
来季は目標の5位以内を狙う。
神戸の補強の“超目玉”は、代表級FWだった。今季の我那覇は、左太もも肉離れの影響などで
Jリーグ18試合に出場して1得点に終わったが、06年には日本人トップの18ゴール。
同年には沖縄県出身選手初の日本代表に選出され、アジア杯予選など6試合に出場して
3得点を挙げた。正確なポストプレーと、高い身体能力を生かしたプレーが魅力の点取り屋。
神戸はその潜在能力を高く評価して水面下で調査を進めていた。
神戸では今季日本代表候補に選出されるなど大ブレークしたFW近藤祐が、期限付き移籍の
期間を終えてFC東京に復帰することが濃厚で、手薄になるFW陣の補強が急務となっていた。
中でも前線に高さのある選手が少なく、ポストプレーヤーが最重要補強ポイント。我那覇は、
まさにうってつけの存在となる。
我那覇は今月13日、ドーピング規定違反の処分取り消しを求め、スポーツ仲裁裁判所
(CAS)に仲裁を受けることでJリーグと合意。今後は第三者のもとで話し合いが行われる。
神戸は現在、我那覇の複雑な精神状況に配慮して正式オファーは出していないが、
事態が収束に向かえば獲得に名乗りを上げる構えだ。
ジュニーニョ、鄭大世、黒津と人材豊富な川崎FW陣だが、さらにJ2得点王のフッキが
東京Vから復帰濃厚。出場機会が減ることも予想される我那覇には、すでに複数クラブが
獲得へ興味を示している。今後は“大争奪戦”へと発展する可能性が高いが、獲得へ全力を注ぐ。
J1復帰元年の今季は、クラブ史上最高の勝ち点47を獲得。日本代表級の選手を補強し、
一気にトップ5入りを果たす。
ソース:デイリースポーツonline
http://www.daily.co.jp/soccer/2007/12/19/0000775507.shtml