【将棋】“戦国”将棋界、最強は誰? 羽生の存在がレベル底上げ★2

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2巨乳ハンターDφ ★
羽生二冠はいまの状況を自然に受け止めている。「七冠時代から常にぎりぎりの戦い。
私自身の実感と周りの見方は相当のギャップがあり、それが埋まってきただけ」

 これまでの将棋界は絶対的な強さを誇る限られた棋士が歴史を作ってきたが、
現代は「層の厚さ」が決定的に違う。

 羽生二冠自身が痛感している。「同年代でタイトルを取った棋士だけで8人目。
今の若手同士の競争をみると、私が棋士になったころは随分楽だったと思う」

 「羽生世代」を追走する一番手、渡辺明竜王(23)でさえ、「自分が『羽生の次』と
思われるかもしれないが、厳しい世界ですから地位を保つのは大変。第3グループに
落ちる危機感もある」と話す。

 大競争時代を招いたのは他ならぬ羽生二冠自身だ。「羽生以前」は盤に座ってから
「力勝負」の様相だったが、「羽生以後」は対局前に突き詰めて研究するのが
当たり前になった。「研究、感覚、読みのどこかに穴があったら駄目」(佐藤二冠)という時代だ。

 羽生二冠は現代将棋の厳しさを「バサロスタート」と表現する。事前の研究が、
潜水するバサロスタート。水に浮かび上がって泳ぎ始める対局時にはすでに差がつく時代という。
「理」を突き詰める余り、ここ数年は既存の常識を覆す新戦法も次々と登場しており、
「まるでモダンアート。将棋のルールは変わらないが、競技の質は大きく変化している」という。

 大山康晴十五世名人はライバルを完膚なきまで負かし、コンプレックスを植え付け
一時代を築いた。「羽生さんは周りを強くしながら勝ってきた。大山時代との一番の違い」
と森内名人。

 競い合い高みを目指す戦国時代は、当分続くだろう。

http://www.asahi.com/shougi/topics/TKY200711060192.html

5強相関図
http://www.asahi.com/shougi/topics/images/TKY200711060190.jpg