亀田興毅謝罪会見の気持ち悪さ
10月26日(金)雨。
昨日の日記を推敲して更新しようと準備をしていて、ふとテレビを見た。
亀田興毅選手の謝罪記者会見が中継で行われている。
背広にネクタイ姿。
それほど社会性のない、まだ20歳の青年の気持ちがそこに現れていた。
執拗に厳しい質問を繰り返すリポーターに、亀田選手は眼を赤くして精一杯答えようとしていた。
ところが「いじめ」のごとく、質問者たちは亀田をネチネチと追いつめていく。
スタジオにいるコメンテーターたちの顔が画面に小さく映される。
追いつめられる20歳の青年を見て笑顔のコメンテーターもいる。
私は不愉快になりテレビを切った。
亀田史郎氏のボクシングは破綻した。それは当然だろう。
しかし「絶対の正義」の気持ち悪さ。20歳のボクサーを攻撃するというよりも、能力ある若者を破滅に追いやろうとしているとしか見えないからだ。
中島みゆきの「Nobody Is Right」の歌詞が心に浮かんできた。
「その正しさは気分がいいか/正しさの勝利が気分いいんじゃないのか」。
私は記者会見場に行って、いまそこに立ちすくむしかない亀田興毅を擁護してやりたくなった。
有田芳生の『酔醒漫録』
http://saeaki.blog.ocn.ne.jp/arita/2007/10/post_7ba4.html