巨人のクライマックスシリーズ(CS)敗退を受け、渡辺恒雄会長は「ろくな外国人もいない」と大噴火。
CSで打点ゼロだった李承ヨプも、やり玉にあげられた格好だ。韓国メディアが強い反応を示し、
ナイター中継を担う日本テレビの関係者からも「こんなことでは中継が減るだけ」とため息−。そのワケは?
渡辺会長が「外国人の補強は全部間違っている!」発言の余波は、各方面に広がっている。
発言に対して24日、李は「ご苦労さん、お疲れ様という言葉を聞きたかった」と顔を曇らせた。
李は移籍1年目の昨季、主力の故障が相次ぐ中で3割、40本塁打、100打点と孤軍奮闘。
最下位転落のピンチを救った。オフには渡辺会長が「絶対にメジャー行きを阻止しろ」と厳命し、
4年総額30億円(推定)の巨大契約で残留させた。
しかし今季、故障もあって成績は軒並みダウン。「巨人の顔になってほしい」と持ち上げられた
1年前とは一転して、傷心のオフとなった。国民的英雄を批判された母国メディアも、
「李は失敗作と暴言」「敗退を李に責任転嫁」などと、ヒートアップしている。
一方、東京・汐留からは、やるせないため息が。日本テレビ関係者は「今季の『G』の財政は、
李でもっているのに…」と明かす。かつては巨人の主催試合をすべて地上波で中継してきた日テレだが、
視聴率の低迷から40試合に削減。リーグ優勝した今季も視聴率は伸び悩み、平均10%を下回った。
「そもそもCMの影響力が大きいのは若年層なので、視聴者の年齢が高いナイターは広告がつきにくい。
でもうちは野球中継の質にはプライドがあるから、1試合につぎこむ予算は減らせないんです」(前出関係者)
そこで少ない広告収入に代わって、李が出場する巨人戦の放映権を韓国の放送局に売り、制作費をまかなっているのだ。
韓国のメディア関係者は「韓国の野球選手が海外でプレーするなら、米国より日本のほうが
コンテンツとして魅力的だ」と話し、「日本人に勝つという痛快さと、時差がないので試合を家で見られる」と説明する。
現地報道によると、人気NO.1選手だけにホームゲームだけで放映権料は年間推定7億円余。
ちなみに人気トップ10前後の中日・李炳圭は、その3分の1以下とされる。
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