高校野球秋季大会の地区大会は15日、東北地区は決勝が行われ、東北(宮城)が聖光学院(福島)に
11−3で大勝し、4年ぶり16回目の優勝を飾った。東北は聖光学院の3投手に4番・宮下の2ランを含む1
8安打を浴びせ、先発の左腕萩野が相手打線を7安打に抑えて完投した。
東北は11月10日開幕の明治神宮大会に出場する。
◇投打かみ合い大勝…東北
東北の八回無死二塁、4番・宮下の打球は高々と舞い上がり、左翼フェンスを越えた。東北の得点が
ついに2ケタに乗った。その後も1点を追加し、計18安打で11点。投打にまとまりのあるチーム同士、
力量互角と見られた決勝だったが、予想外の一方的な展開で東北が、初優勝を狙った聖光学院を降した。
「気持ちが点数につながった」と、東北・関口主将。東北地方の強豪ながら、甲子園は05年夏以来、
神宮大会も03年以来遠ざかる。秋の東北大会では過去2年、準決勝で敗れてセンバツ出場校には
選ばれていない。そうした思いが、大量点につながったのだという。
強力な援護を背に、4試合すべてに登板の主戦左腕・萩野が完投。投打に聖光学院を圧倒し、東北が4年ぶりに
東北地方の秋の王座に復帰した。「飛び抜けた選手もいないのに、ひとつにまとまることで殻を破ってくれた」
と五十嵐監督。久々の胴上げに、これ以上ない笑顔で宙に舞った。
▽決勝
聖光学院(福島)
100001001◆3
01210223×◆11
東北(宮城)
(聖)仲田、横山、佐藤竜−唯木(東)萩野−関口▽本塁打 宮下(東)(東北は4年ぶり16回目の優勝)
http://mainichi.jp/enta/sports/baseball/high/news/20071016k0000m050003000c.html