(略)
「レースは終わりました。今日で終わりました」自らの口で白旗を掲げた。
オルドネスはこの日のWソックス戦を欠場し打率は3割6分。
イチローが30日の最終戦で6打数6安打でも、オルドネスが試合に出場して
6打数無安打に終わらない限り逆転不可能となった。
それでも得た財産はある。最後まで熾烈(しれつ)な争いを演じるなかで、
あえて自分に「プラスアルファの負荷をかけていた」と説明したように、
自らにプレッシャーをかけ続けたという。それは過去2度の首位打者になった際には味わえない経験だった。
「(自分に)その器がないとしない。僕にとっては、大きなチャンスですよ」
精神的なタフさを増す鍛錬に手応えを感じた。そんな中、メジャー3度目の打率3割5分以上
はほぼ確実。現役ではイチローだけの記録だ。自分との戦いに勝った勲章だ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/mlb/news/20071001-OHT1T00052.htm