【東スポ】トルシエ氏、日本サッカー協会に売り込みをかけていた　狙いは人気No.1・浦和レッズの監督？

2002年W杯で日本代表を率いたフィリップ・トルシエ氏(52)がJクラブ監督の座を狙い、
日本サッカー協会に売り込みをかけていたことが判明した。(中略)それも人気No.1クラブの
浦和レッズを逆指名してきたという。

トルシエ氏から“逆オファー”があったのは今年6月。福島Jヴィレッジの10周年記念イベントの
お祝いメッセージをもらおうと、日本サッカー協会の幹部がトルシエ元監督に連絡を取った。
すると同氏は祝福コメントもソコソコに、｢日本に戻りたいと思っている。Jリーグで監督を
やりたいんだ｣と突然、言い出したという。

トルシエ氏は02年W杯で日本をベスト16に導いた実績を買われ、その後フランス代表監督の
候補としてもリストアップされたこともある。が、あえなく落選すると、その後は｢就任｣｢解任｣の
繰り返し。まずはカタール代表監督に就任したが、04年アジアカップ中に成績不振で解任。
次いで得たフランスリーグのマルセイユの監督の座も、選手との衝突＆成績不振で失ってしまう。
その後モロッコ代表監督もクビになると、直後には自ら中国に売り込みをかけた。
しかし、これは不発。中国サッカー協会から｢トルシエについてどう思うか？｣と聞かれた日本の
協会幹部が同氏のトラブルメーカーぶりを伝えたため、あっさり流れた経緯がある。現在は
ヨルダンとカメルーン監督就任の噂も流れているが、本人は日本復帰を熱望しているという。

｢よほど日本が良かったんだろうね。“Jリーグの監督をやりたいから紹介してほしい”と言うんだ。
しかも“浦和の監督をやりたい、何とか売り込んで欲しい”と言うんだけどね｣と同幹部はうんざりした
表情で明かした。中国に売り込みをかけた際、その中国に“ダメ出しの助言”をしていた人物に
仲介を依頼してくるとは少々、間抜けな話でもある。

よりによって豊富な戦力と資金力を持ち、サポーターの支持も熱い人気No.1の浦和を指名。
同幹部はトルシエ氏のこの安易さをバッサリ。｢何であいつを紹介しなければならないんだ。
誰がやらせるか。浦和には話も一切していない｣と怒り心頭なのだ。
トルシエ氏に対して協会にはいまだに強烈な拒否反応がある。これが消えない限り、日本復帰の
夢はかないそうもない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(東京スポーツ 8月9日発行分 4面から)