1点差の完敗
<アジア杯:サウジアラビア3−2日本>◇25日◇準決勝◇ハノイ
日本は負けるべくして負けた。「シュートよりボール回し命」じゃ勝負には勝てない。
サウジアラビアは無駄なボール回し、キープなんかしなかった。常にゴールを目指し、
得点を狙う動きをしていた。1点差だけど勝負としては完敗だった。
日本は決め事なんだろうが、ボールをキープし、ボール回しをすることがゴールへの近道
という意識が強すぎた。ゴールに近づき、ゴールを狙えるポジションの選手もシュートを打た
ない。次の選手にパスしてしまう。シュートを打つ意識が低すぎたのが敗因だ。
選手層の薄さも致命的だった。結局交代選手による得点はゼロ。ベンチ入りしている選手と
レギュラーとの差が大きかったので、使えなかったんだろう。オシム監督が選んだチーム編成が
機能しなかったことを自らの采配(さいはい)で認めてしまったな。
新しいヒーローも生まれなかった。いつまで川口、中沢に頼っているんだ。前回のアジア大会の
VTRのような大会だった。それも質の悪いVTR。いってみれば、ジーコ監督の在庫で戦ってきた。
オシムイズムでは結果が出なかった。この1年間、何が残ったのか? ゼロという結果が出ただけだ。
http://blog.nikkansports.com/soccer/sergio/archives/2007/07/post_77.html (
>>1の続き)
ただ、あらためて思うこともある。韓国の凄さ。W杯日韓大会の対アメリカ戦で、
ゴールを決めた韓国選手はスケートのパフォーマンスで冬季五輪の判定を皮肉った。
日本人にはなかった世界大会でのゴールの予感が、すでにあの時点で韓国の選手
にはあったことになる。運。監督の手腕。韓国の日韓大会ベスト4は、それだけによる
ものではなかったということになる。(スポーツライター)
以上