4番・小笠原ではダメ? 巨人は10日、阪神戦に1−2で敗れ、今季初の4連敗。14試合
ぶりに打順を4番・李承ヨプ、6番・阿部のオーダーに戻したが、ともに4タコと不発に終わった。
最大5もあった2位・中日とのゲーム差は、たった10日で2まで縮まる緊急事態となっている。
打順の組み替えについて原監督は、「自分の中で、チームが最善の策を取った。全体の
バランスということで解釈してください」と説明したが、阿部は4番に座った15試合で
打率.345、7本塁打、19打点と文句のない成績。伊原ヘッドコーチは、「阿部が疲れて
いるから、そういう配慮もあった」と言うが、逆に李は打率.258と、4番から外れても
低空飛行のままだった。
浮上する気配はないのだから、この組み替えは不可解、と言わざるを得ない。
そんな原監督の起用法に首をかしげるのが、交流戦の最後に対戦した楽天・野村監督だ。
李が41本塁打を放った昨年の姿に戻ることを待っている原監督に、「実力とスランプを
勘違いするな。あれが実力じゃ。穴だらけやないか。7番ぐらいにいたら怖い打者やけど…」
とバッサリと切って捨てている。
さらに、「4番は小笠原ではダメなのか? 何で高橋由が1番なんだ。どう考えてもクリーン
アップ。オレなら3番・高橋由、4番・小笠原にするわ」と提言まで。
そして、「1番がいなければ育てればいい。育てようという発想はないのか? ウチの渡辺直
だって、使っていればそれらしくなってきた。巨人は4番打者ばかりだから、監督はやること
なくて、ヒマでしようがないだろうけど」と皮肉たっぷりに指摘している。
実際に野村監督は、昨年の日米野球で小笠原を4番で起用。打率.323、19本塁打という
数字以上に、いかにもチームを引っ張っている−というイメージの小笠原が、4番に最も
ふさわしいという。
ただ、篠塚打撃コーチは、「(4番は)スンちゃんか阿部。他は考えていない」と、現状では
小笠原の4番は首脳陣の頭の中にないことを強調する。しかし、このまま李の調子が
上がらなければ、原監督が4番打者の再考を迫られるのも、時間の問題といえそうだ。
ソース:ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_07/s2007071114.html