【野球】阪神押し出し死球でサヨナラ／オリックス1-2x阪神[6/8]

統合効果？虎をゆさぶる阪急と…

目下Ｂクラスに低迷する阪神。ファンよりも気が早い「ポスト岡田」話に
突入しているのは、いまや阪神本社を事実上傘下に持つ阪急本社だ。「岡
田監督に代わって欲しいという声は以前から根強かった。今季がチャンス
だとすら思っている幹部もいる」（阪急関係者）。昨年の統合の際、ＣＭ
協力を打診した阪急に対し、岡田監督が断固拒否したことなど、「遺恨」
めいたものもあるらしい。阪急は、４月下旬から、梨田昌孝元近鉄監督と
接触を行っているという。「手腕は平凡でもいい。キャラクター性のある
監督を」。しかし、なぜかつて保有していたブレーブスＯＢではなく、梨
田氏なのか。「大阪に移転したオリックスはグループ総出でなりふりかま
わない営業攻勢をかけている。オリックスと関係の深い阪急からすれば、
阪神球団の今後に危機感を持つ。阪急にも阪神にも縁のない梨田氏を担ぐ
ことでオール関西色を打ち出したいのだろう」。加えて、梨田氏が、阪急・
近鉄で監督を務めた、関西球界の長老、西本幸雄氏の秘蔵っ子であること
も効いているようだ。すでに阪急は、中日時代から交流のあった星野仙一
ＳＤにも協力を要請しているという。岡田監督を一貫して擁護してきた宮
崎恒彰オーナーも、先月中旬に行われた阪急側との会合では「途中退場（休
養）だけは勘弁してやって欲しい」とかばうのが精一杯だった。統合の際
には「タイガースのことは阪神に任せる」（阪急阪神ＨＤ・角社長）とし
ていた阪急だったが、関連セール開催権などを阪神が独占していることな
どに内部の反発も強い。「ポスト岡田」を足がかりに、一気にタイガース
からの統合効果を手にしたい阪急の思惑は実るのだろうか。