【映画】小津映画 カットの平均秒数、場面ごとに統一

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108名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 07:44:26 ID:+/QJ2d0x0
小津映画と言うと、カットに入ってやや間があった後に、役者が話し始める印象がある。
演技はともかく、少なくとも流れは死んでると思う。
109名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 07:49:58 ID:EV3ZHS5+0
>>104 そこがいいわけでしょ。
いわゆる役者を生かして使う監督なら幾らでもいる。
しかしあそこまで役者を死なせた状態にして映画が撮れる監督は他にいない。

「そこまでやるなら、人形使って人形浄瑠璃でもやってろ!」とでも言いたくなるような
形式ここに極まれリ、といった演出。
それで「映画」になってるんだから、小津は恐ろしい。

しかも人形浄瑠璃ならありそうな派手な起伏は一切ないように見える平板なストーリー。
よよと泣き崩れ折れる人形。ひしと抱き合う人形の両目からはまるで見えないはずの涙がこぼれてるようだ。
そんなのは一切ないよ。

人形より人形めいた人間が、決まりきった日常の動作を行い、決まりきった日常会話を交わし
決まりきった人生の節目を迎え、決まりきった応酬をして、決まりきった結末を迎える。

あって然るべき映画的物語の起伏まで刈り取ってしまって、一体それでどうやって「映画」にするんだよ!
などと突っ込んでいる暇などない。
小津に特徴的なスクリーンの端から端まで何事も起こらずただ横切っていく歩行者のように、
ゆるゆると映画は進んでいく。
糸で吊られたような人々が、糸で吊られたような動作を繰り返し、糸で吊られたような日常を送っていく。

それが小津映画だ。

そしてそんな退屈な映画であるはずなのに、見終わった後なぜか心を深く揺さぶられている。
そんな自分を発見してしまうのである。決まりきった昼下がりに。
110名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 08:07:24 ID:WKXlNvsUO
「母を恋はずや」を見て小津作品だけでなく
映画というものを好きになりました。
111名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 10:11:51 ID:iApu29KJ0
昔、外人カノジョさんが日本語を覚えたいというので古い歌謡曲と英語字幕付き
小津映画を何本か揃えたことがある。
赤毛のアンみたいな姐さんが完璧な発音でもって
「あら、そんなんじゃなくってよ」と小首をかしげる様を妄想したからだった。
でもまぁ無駄な努力だったわ。

仕込んで唯一カタチになったのは「つぐない」と「白い色は恋人の色」という唄。
そのあとチャリンコ乗り逃げされた。
112名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 16:47:02 ID:q3N5eA/b0
やっぱり溝口健二、黒澤明、小津安二郎、成瀬巳喜男あたりの巨匠の作品は観といた方がいいよね
113名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 16:48:13 ID:0LnSOht50
>>111 >「白い色は恋人の色」という唄。
なにそのベタな欲望。
ハモるパートはどうしたの?もしかしてファルセットで自ら参加?

そりゃ<チャリンコ乗り逃げ されるわな。
114名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 16:49:45 ID:yaAsMiy10
カメラをいごかさない
sspl
115名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 16:53:34 ID:L6BXDTg80
前にレンタルしたとき、
見る時間が無くて、無理やり早送りしながら見た。

当然セリフとか全然分からなくて、
なんか野球場のシーンだけを覚えてる。
116名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:46:27 ID:zVSlLQ1A0
晩春とか原節子が若かった頃の作品が好きだな
117名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:47:17 ID:2Zeg6nm00
ちゃれんじゃー乙>>115
118名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:50:38 ID:7kvC4U1N0
小津映画って一度も面白いと思ったことがない
119名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:51:27 ID:10iqSnhV0
ここで山本カントクがひとこと
     ↓
120名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:51:35 ID:n2iU8zzw0
>>118
40過ぎてから見れ。
121名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:53:40 ID:hB+Odfz50
編集の人が几帳面だっただけの話
122名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 17:54:36 ID:YEikTuKe0
オッズ!オラ悟空!なんちてw
123名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 18:05:00 ID:N3ARqojs0
>>118
一度観て気付け
124名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 18:11:32 ID:lw+0794aO
誰が監督かなんて気にしないで映画見てます!(`・ω・´)
125名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 23:28:00 ID:xkRzTIEG0
>>118 若い頃見るのもいいぞ。
反動も含めてパンクな衝動が沸いてくる。

そして更に凄いのは、後に小津の手法が実は「超過激」だという事が
じわじわと分かってくることである。実は小津は強烈。
126名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 23:29:23 ID:tQb8IgGq0
こんな解析にコンピュータが必要か?
127名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 23:30:44 ID:jMPgNSZm0
小津がもしポルノをとったら、やっぱり変態家族兄貴の嫁さんみたいになるんだろうか?
128名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 23:31:52 ID:tQb8IgGq0
この人の映画は息が詰まるほど面白いね。

女(小津自身の投影?)が父とかに嫁に行け、とか言われて断るという話が
めちゃ多い感じがするけど。
129名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 23:32:44 ID:fdf9c0Ty0
     ____
   /__.))ノヽ
   .|ミ.l _  ._ i.)
  (^'ミ/.´・ .〈・ リ  
  .しi   r、_) |   ワシも東京物語に出とった
    |  `ニニ' /  
   ノ `ー―i
130名無しさん@恐縮です:2007/06/07(木) 23:40:33 ID:aqzLGlk80
>>29
松阪の図書館は、故小津正次郎阪神球団社長(別名小津の魔法使い)のおかけで、
阪神タイガース年刊などが揃っている。



一度は行っておかないといけないのかな?
ttp://www.city.matsusaka.mie.jp/bunka/shisetsu/ozu/ozu.html
131名無しさん@恐縮です:2007/06/08(金) 02:54:09 ID:ICDLgjD00
>>128 >女(小津自身の投影?)
旧制高校時代かに男に恋文出して、それが問題視されて
退学になったとか聞いたけど、そこらが結局後まで影響してるわけ?
132名無しさん@恐縮です:2007/06/09(土) 20:48:35 ID:E5bHq9xJ0
俺も放蕩無頼に生きてた子供の頃,つまらんと思ったな。
133名無しさん@恐縮です:2007/06/09(土) 22:33:56 ID:qRx1vRNb0
初見から凄いと思ったぞ。小津作品。
ただし映画少年ではなかったので、初めて小津を見た時は
既に二十歳を過ぎていたけどね。
神聖というよりも過激。それが第一印象でした。
因みに先にリンチ見てたのが良かったのかなと思う。
その前体験がなかったたさっぱり分からなくってスルーしてたと思う。
殆ど作風に関連性のない2監督だけど、私にとっては実は深い関係をもって
思い出される対象である。
134名無しさん@恐縮です:2007/06/09(土) 22:37:12 ID:qRx1vRNb0
>>133 た→ら
だった。すまそ。欝。
135名無しさん@恐縮です:2007/06/09(土) 22:39:10 ID:dcZ0DAMC0
小津作品は、変態家族を見たあとだと、実はかなり変な作品だということがわかった。
136名無しさん@恐縮です:2007/06/09(土) 22:42:25 ID:ry6h3w4H0
香川京子みたいな上品で清楚な女優は今後現れないだろうなぁ。
137名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 02:40:09 ID:B82lWmSR0
138名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 02:43:14 ID:BcTIJLtNO
なんとなくリズムがあるかんじはしてたが、ここまで徹底していたのか
139名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 03:02:37 ID:kUYO0LI70
>>56
去年、恵比寿で観て号泣したな
俺は女よりひどい泣き様だたよ
140名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 18:54:17 ID:6OYno0JUO
去年渋谷で特集してたなあ
二本800円
141名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 23:21:46 ID:0mFjLFlK0
>>140 裏山し〜〜〜
142名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 23:27:47 ID:EhWAUc0L0
小津の後継者はまっちゃん
143名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 23:50:18 ID:CiUSJ6CJ0
よく書いてあることでも自分より先に映画のうんちくをかたられると
映画学校の生徒かと、先にいわれたのが悔しいの
発狂して絡んでくる糞映画通はなんとかならんのか
小津を語る奴はそういうのばっか
144名無しさん@恐縮です:2007/06/11(月) 23:59:58 ID:EhWAUc0L0
はすみ先生の「監督 小津安次二郎」片手にDVD見てます。
145名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 00:05:11 ID:T6fAV+k00
若者で本当に小津映画が心底面白い奴って少ないだろ?
原節子は凄い美人でいいが、古臭すぎ
映画技法はすごいだろうが
146名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 00:08:04 ID:qKeHjvuy0
小津はホモだったんだもんな
147名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 00:23:29 ID:zJKY5kEL0
東京のコーラスが一番好き
148名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 01:17:21 ID:AZqWyORV0
>>145 >原節子は凄い美人でいいが
顔が濃い過ぎで、映画の作風にあってないと
いつも思ってしまう。
149名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 02:03:50 ID:Q7rCPHEt0
>>109良レスなんであえて書いてみるが、小津さんの映画は「全てがラストシーンのためにある」んじゃまいかと
思ったんだが。
それ以外のそこまでのシーンが一定のリズムで淡々とした日常が淡々と続いているからこそ、ラストの、ほんのさざなみのような
心の動きが際だつっていうか。
(ニワカだが)「お茶漬の味」と「浮草」と「東京物語」見たんだが、「お茶漬の味」では技法としてそれをやってる感があり、「浮草」とかでは
それと見せずにそれをやっている感じ。
メトロノームのような単調なリズムの繰り返しを1時間55分続けて、最後にちょっとだけ転調するというか、薄味のものを出し続けて、最後に
ちょっと塩を効かせる、というか、見てる人を意図的に飽きさせておいて、最後にふっと揺らす、というか。
150名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 02:09:22 ID:7Ie3s3Ir0
『母さん、飯を食おう』
「はい、食べましょうお父さん」
151名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 02:11:42 ID:isUPAAz80
小津映画のラストって大抵電車じゃない?
152名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 02:12:24 ID:lvr6l4ZO0
>>4
いや、計算してたんだろ
編集してるんだから
153名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 02:13:55 ID:e+bWHCGN0
オヅラのカット数は異常に少ない
154名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 03:24:21 ID:IsmJerRI0
>映画の編集ではフィルムのコマ数まで細かく指示していたと聞く。
>それが数量的にも裏付けられた」と話している。

秒数なんかよりコマ数の方が正確に数量化されてるんじゃないか?
より曖昧な数値を提示して裏付けされたとはこれいかに?
155名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 04:01:30 ID:YLk140fd0
>>149
「お早う」なんか恐ろしいほど何もない終わり方するぞ
156名無しさん@恐縮です:2007/06/12(火) 04:30:14 ID:XkJ6Oafe0
>>155 てか、それ以前に屁。
157名無しさん@恐縮です
いやまあラストシーンのためにあるとか言ってるからさ

徹頭徹尾何の意味も物語の起伏も無い「お早う」を見たら
そんな見方は吹っ飛ぶと思うけどね