【映画】「マリー・アントワネット」 「パンがなければケーキをお食べなさい…なんて言わないわ」 

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1鯔のへそφ ★:2007/02/03(土) 19:20:23 ID:???0
 歴史上の人物の有名な言葉を、本当に本人が言ったのかどうかは、時間がたつと、
あいまいになる。が、なぜその言葉が語り伝えられたかという時代背景は、時を経る
中で浮き彫りになる。

 「パンがなければケーキをお食べなさい」。18世紀のフランス王妃マリー・
アントワネットが言ったとされるこの“名言”は今も世界中で物議を醸し続けている。

 無類のケーキ好きの彼女が、べルサイユ宮殿で贅(ぜい)の限りを尽くし、民衆が
日常食のパンを口にするのにも窮する最中に発したとされるこの言葉は、民衆の敵、
貴族を象徴する“キャッチコピー”として語り伝えられた。が、5年前、英国の歴史
文学者アントニア・フレイザー女史は、この誤解を解こうと真説版の伝記を発表。
これを原作にした映画「マリー・アントワネット」(ソフィア・コッポラ監督)が日本で公開中だ。

 イチゴのデコレーションケーキやマカロン…。映画でキルスティン・ダンスト演じる
王妃は大好きなケーキを部屋中に並べ、最新ファッションに身を包み、連夜、舞踏会に
興じる。が、抑圧された民衆の批判は高まり、新聞には彼女の発言として「パンが
なければケーキをお食べなさい」という記事が載る。これを見た彼女は微笑しながら
一蹴する。「そんなこと言わないわ」と。

 「言ってない」と主張するフレイザー氏の根拠はこうだ。彼女が母に送った手紙には
民衆を気遣う優しさがつづられ、王家でただ一人、彼女は農民の畑を馬で踏みにじ
らなかった。そもそもこの言葉は、彼女が生まれる1世紀前のルイ14世の妃の
言葉としてすでに有名だった−という事実。

 では、なぜこの言葉は歴史に刻まれたのか。
(つづく)
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070203/shk070203004.htm

映画「マリー・アントワネット」公式
http://www.ma-movie.jp/