FC東京は22日、磐田の元日本代表MF福西崇史(30)を完全移籍で獲得したと発表した。
1年契約で年俸は6800万円(推定)。福西は技術、身体能力はもちろん、審判の死角で
反則ぎりぎりのプレーをするなどズル賢さも兼ね備えており、原博実監督(48)は
チーム内への“ちょい悪”ぶりの浸透にも期待を寄せた。福西を通して若いチームに
勝利への執念を学ばせる。
審判の死角で相手のユニホームを引っ張るなど、ズル賢いプレーが福西の持ち味のひとつ。
FW平山は「試合をした時にガッツリ削られたことがある」と明かし、MF石川も「敵じゃなく
なって良かった」と話したように、元日本代表ボランチの“ちょい悪”ぶりはJリーグ内では有名だ。
チームは平山、MF馬場、梶山、鈴木、DF伊野波ら若手に有望選手がそろっているが、
勝負弱さが目立ち昨季は13位に低迷。原監督は「強さ、経験、うまさをすべて備えている」
と福西を絶賛したうえで「ふてぶてしいプレーは今のチームに欠けているもので、勝つことに
対する気持ちがすごい。磐田や日本代表での経験を若いチームに伝えてほしい」と、
代表通算64試合出場を誇るベテランが持つ勝利への執念や、ズル賢さがチームに
浸透することに期待を寄せた。
さらに原監督は「チームの中心でやってもらうだけの実績がある」と早くも福西をチームの
軸に指名。「若い選手を積極的に招集するオシム監督の方針から福西がA代表に入る
可能性は低い。A代表、五輪代表が抜けても、しんがぶれないチームができる」と続けた。
背番号37に決まった福西は25日にメディカルチェックを行い、26日の石垣島キャンプから
本格合流する予定。福西も「(好不調の)波をなくせば、優勝できる力はあると思う。
若い選手が多いし、自分の経験を伝えていきたい」と与えられた役割は理解している。
悲願のリーグ制覇へ。百戦錬磨のボランチがチームを戦う集団にする。
ソースは
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/01/23/01.html FC東京への移籍が決まり、会見する福西
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/01/23/images/KFullNormal20070123042_l.jpg