今季の九州リーグは3月31日に長崎県で開幕する。
昨季9チーム(V・ファーレン長崎、新日鐵大分、ニューウェーブ北九州、
ヴォルカ鹿児島、沖縄かりゆしFC、大隅NIFSユナイテッド、三菱重工長崎、
福岡大学サッカー同好会七隈トンビーズ、海邦銀行SC)に加え、
九州各県リーグ決勝大会で優勝し、昇格した熊本教員蹴友団と
JFLから降格したホンダロック(宮崎)が加わる。
優勝と2位のチームはJFL昇格を掛けた地域リーグ決勝大会に進出するが、
9位は入れ替え戦に回り、10、11位は各県リーグに自動降格となる。
サッカーの第34回九州リーグ入れ替え戦が21日、糸満市西崎陸上競技場で行われ、
海邦銀行SC(九州リーグ9位)と延岡市SC(宮崎・九州各県リーグ決勝大会2位)が対戦。
海銀は4―3で雨中の接戦を制し、残留を決めた。
海銀は前半2分、31分といずれもMF田畑輝樹のセットプレーから
FW国吉勝也のヘディングで2―0と主導権を握った。だが、前半42分、後半3分に立て続けに失点。
後半24分にFW新田呂のゴールで再びリードを奪うも、同35分粘る延岡に同点に追いつかれる。
海銀は残り時間7分で、コーナーキックから途中出場のMF金城太一が
値千金の得点を挙げて勝負を決め、スタンドに詰め掛けた200人以上のサポーターと残留を喜び合った。
「選手がよく頑張った。九州リーグの意地を見せられた。ほっとした」。
仲間幹監督は抱き合って喜ぶ海銀イレブンを見つめながら胸をなで下ろした。
海銀SCは海邦国体を前に県内のトップ選手でつくった。今年、創設20周年を迎える。
仲間監督は「上を目指すFC琉球やかりゆしと違って、海邦は仕事をしながら
地域のトップレベルでプレーしたい沖縄の選手のために、九州リーグに居続ける使命がある」と話す。
沖縄名門の意地だった。
昨年最下位で回った入れ替え戦だったが、30代のベテラン、金城太一は
「今日の試合をすれば九州でも5位以内に入れる」と勝利の喜びをかみしめる。
ゲームキャプテンを務めた山口は「チームが1つになれた。
失点の課題を修正して、今年は勝ちたい」と決意を新たにしていた。
沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200701221300_07.html