風見しんご愛娘抱きしめお別れのキス (スポニチアネックス)
タレント風見しんご(本名大下義博さん=44)の長女で、
交通事故で17日に10歳で亡くなったえみるさんの葬儀・告別式が20日、
東京・世田谷区の公益社用賀会館でしめやかに営まれた。
風見は出棺直前、棺の中で眠るえみるさんの体を抱きしめ、
ほおをさすりながら何度もキス、棺が閉められると泣き崩れた。
深すぎる悲しみに500人の参列者全員が泣いた。
東京に初雪が降った午後1時30分の出棺直前。
風見はまるで小さな棺の中へ飛び込んでしまうかのように上半身をかがめると、
無言で眠る最愛の娘の体を抱きしめた。
小さなほおをやさしくさすりながら、何度もキス。
尚子夫人(37)も別れを惜しむように何度もほおをなでた。
そして棺が閉められた瞬間、風見は全身の力が抜けたようにひざから崩れ落ち、
床に両手をついたまま、ぼう然。声も出ず、こぼれ落ちる涙を一切ぬぐわずに肩を震わせた。
その姿に参列者たちが声を出して泣いた。
両手で位牌を持った風見はしょうすいしきった表情で報道陣に一礼し、
真っ白な棺が納められた黒い搬送車へ。
笑顔の遺影を胸に抱いた夫人は、左手で3歳の二女の手をしっかりと握りながら車に乗り、
別れのクラクションが鳴り響いた。
最後に風見は途切れがちながら、しっかりとした口調であいさつ。
しかし「トラックの下からえみるが…」と最愛の娘を目の前で亡くした様子を明かす時には、
あふれる涙が止まらなくなった。
まだ幼い二女は泣きじゃくるパパの顔を不思議そうに見つめ、参列者の涙を誘った。
風見は「アクセルを踏む時、道を渡る時、ちょっとでいいからえみるのことを思い出して」と、
精いっぱいの声で悲劇が繰り返されないよう訴えた。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2007/01/21/01.html ※一部抜粋