米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(33)が10日、
神戸市内のオリックス室内練習場で本格始動した。
メジャー7年目となる今季終了後、マ軍との4年契約が切れ、
FA(フリーエージェント)の権利を手にするイチローは
「代理人の動きには影響があると思う。プロとしてどこまでも自分のためにやりたい」
と移籍に含みを持たせる注目発言。2月のアリゾナキャンプ中に行われるマ軍との
契約延長交渉が決裂すれば、今オフのFAの目玉になりそうだ。
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とても年頭の誓いとは思えない。イチローの口からは、次々とマ軍への皮肉めいた
セリフが飛び出した。本格始動を前にした会見。
それは優勝をなかばあきらめているかのような、衝撃的な言葉だった。
「自分が主力として活躍し、優勝して(世界一の)チャンピオンリングを取る。
それは最高ですよね。ただ、現時点で目標に掲げることは難しい。
それは限られたチームの選手しかできないので…。現時点でできることをしっかりとやる。
これが今のチームにいる僕が言えることでしょう」
さらに…。マ軍との4年契約が今季限りで切れることについて、FA移籍示唆とも取れるようなコメントを口にした。
「代理人(トニー・アタナシオ氏)の動きに影響があるかもしれませんね。
こう言うと誤解を招くのも承知の上なんですけど、僕はどういう時でも、
プロとしてどこまでも自分のためにやりたいと思っています」
マ軍はイチローの入団1年目(01年)こそ、116勝を挙げて地区優勝。
だが、02年以降はプレーオフ出場を逃し、低迷が続いている。
04年には首位から29ゲームも離されるなど、昨季まで球団ワーストの3年連続最下位。
プレーオフの緊張感は5年連続で味わっていない。さらに近年の大型補強も失敗の連続。
浮上の兆しすら感じ取れないのが現状だ。
>>2につづく
http://www.sanspo.com/mlb/top/mt200701/mt2007011100.html