【相撲】横綱貴乃花の最後の優勝額が取り外される…貴乃花親方「時の流れは早く、寂しい」[01/06]

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1杏仁φ ★
大相撲:横綱貴乃花の優勝額取り外す 両国国技館 (MSN毎日インタラクティブ)

 大相撲初場所初日を翌日に控えた6日、東京・両国国技館で土俵祭が行われたのに続いて、
昨年秋、九州場所優勝の横綱朝青龍に毎日新聞社から優勝額が授与された。
授与式を前に、第65代横綱貴乃花の最後の優勝額が国技館天井近くの壁面から取り外された。
大相撲史上空前の「若・貴フィーバー」を巻き起こした、ひとつの時代の終わりをひっそりと告げた。

 この日外されたのは、貴乃花が最後となる22回目の優勝を果たした01年夏場所と
同年名古屋場所の大関魁皇の額。
夏場所の貴乃花は千秋楽に負傷をおして強行出場し、優勝決定戦で武蔵丸を上手投げで破って優勝。
取組後、左ひざから血を流し「鬼の形相」で土俵に仁王立ちとなった姿で、
そのプロ魂を強烈に見せつけた。初めて表彰式に出席した当時の小泉純一郎首相が
「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。おめでとう」とアドリブで絶賛したのも
語りぐさとなっている。

 一方、史上5位の優勝19回となった朝青龍は32枚のうち19枚を占め、
まさに「一強時代」を象徴する。
現在の両国国技館での最高同時掲額枚数は、横綱千代の富士(現九重親方)の20枚。
貴乃花は98年秋〜翌年初場所に17枚を占めたのがピークだった。

 国技館の天井近くには優勝額が東西南北の壁面に各8枚、計32枚が掲げられている。
額は縦3メートル17センチ、横2メートル28センチあり、畳5枚分の広さで重さは約80キロ。
1、5、9月の年3回ある東京場所前に最も古い2枚が外され、
直近の優勝額2枚が新たに掲げられる。

 6日は午前8時ごろから、日本相撲協会の職員らが額の撤去に当たり、
2階席の上方から慎重に降ろしていった。

 03年初場所の引退から4年。今は審判部委員として土俵を見つめる貴乃花親方は
「時の流れは早く、さびしい思いはある。今は早く強い弟子を育てたい。
(最後の優勝を振り返って)本人は意外と感慨はないもんなんですよ」と静かに話した。

毎日新聞 2007年1月6日 11時09分
http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20070106k0000e050033000c.html ※一部抜粋