東京都の石原慎太郎知事は17日夜、フジテレビ系「スタ☆メン」に生出演し、豪華視察旅行や
四男の都政関与の問題について語った。相次ぐバッシング報道を正面突破する予定だったようだが、
司会の爆笑問題・太田光氏や橋下徹弁護士らに厳しく追及され、顔を真っ赤にして釈明するなど、
苦しい場面も見られた。
登場直後、石原知事は「選挙のためのマイナスイメージ・キャンペーン」と語り、自身の
3選出馬に絡めて問題を矮小(わいしょう)化しようとしたが、ジャーナリスト池上彰氏が
パネルを使って問題を説明すると劣勢ぎみに。
豪華視察旅行については、「僕は(視察先の)宿舎について注文を付けたことはない。
特にワシントンはホテル代が高い。規定を上回る場合、事前に人事委員会で許可を
もらっている」などと説明した。
四男で画家の延啓(のぶひろ)氏が、石原知事のトップダウンで始めた
現代芸術振興事業「トーキョーワンダーサイト」に深くかかわり、公費で海外出張した
問題については、「タダ働きする人間はそう簡単に見つからない。東京のために良かれと
思ってやった」と強調した。
橋下弁護士が「石原さんの著書を読んで日本や日本人のあり方を学んだ。
そんな方が、どうして(行政の)公平性を担保するやり方をしなかったのか?」と聞くと、
石原知事は「タダ働きをする…」などと苦しい釈明。
太田氏が「これまで都民や国民は石原さんのようなキャラクターを許してきたが、
俺みたいな若造まで(今回の問題や疑惑では)食いついてる。ちょっと、
やり過ぎたんじゃないか?」と詰め寄ると、石原知事は「何をやり過ぎたのか」
と顔を真っ赤にして反論した。
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