先日、自転車のトレーニング中に転倒して腕を骨折してWRC第13戦トルコへの
出場が不可能となったシトロエンのセバスチャン・ローブ。その代役探しにチームは
奔走していたが、ついにカーナンバー1のクサラWRCを委ねるドライバーが決まった。
彼の名はコリン・マクレー。実に去年の最終戦オーストラリア以来のWRC出場となる。
実に驚くべき発表だった。なぜならローブの代役にはクロノス・トタル・シトロエンの
“元”ナンバー2であるチェビー・ポンスや、プライベーターとしてクサラWRCを駆る
トニ・ガルデマイスター、そして今やダカールラリードライバーとなったカルロス・サインツ
などの名が挙がっていたからだ。はっきり言ってマクレーはノーマーク。かつてマクレーは
2003年に在籍していたワークス・シトロエンをローブやサインツにバンプアウトされる形で
出た経緯がある。そして去年、不振のフランソワ・デュバルの代わりとしてシトロエンに
召喚されたのは老雄サインツだった。それだけにマクレーの復活は予想外。しかし、
彼の活躍には期待して良いかもしれない。
マクレーにとっては久々のWRCながら、最強マシンのクサラWRCを手にした今狙うは
通算勝利記録25勝の更新。世界チャンピオンを欠きややトーンダウン気味だった
トルコはこれで俄然面白くなってきた。コ・ドライバーを務めるのはもちろんニッキー・グリスト。
アメリカで行われたXゲームでも息のあったコンビネーションを見せていただけに、彼らの
暴れっぷりには思いきり期待したいところだ。 (Keisuke Koga)
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