福島・桜の聖母学院・加藤が国体3連覇…のじぎく兵庫国体
競泳少年女子A二百メートル個人メドレーで日本水泳界のホープ・加藤和(福島・
桜の聖母学院高2年)が自己ベストを更新する2分15秒44の大会新記録で優勝。
少年女子Bで出場した一昨年、昨年に続く国体3連覇を達成した。
たまったうっぷんを吹き飛ばす“快泳”だった。2位に2秒近くの差をつけフィニッシュ
した加藤は、満面の笑みで客席に手を振った。「アップでもいい感じだったし楽しもうと
思った。今日も自己ベストが出せたしうれしい」あどけない笑顔に女王の貫録が漂う。
2日の予選で出した自己ベストをさらに1秒86更新。末永敏則監督(38)を「我々が
勝ってほしいと思う大会で必ず勝つところはさすが」と、うならせるVだった。
計算通りの展開だった。バタフライ、背泳ぎとリードを許したが、「背泳ぎでくらいつけ
れば平泳ぎから何とかいける」と大きなリードを許さず平泳ぎであっさりトップに。
最後の自由形でゴールするときには体一つ抜け出した。8月のパンパシフィック選手権
(カナダ)では得意の四百メートル個人メドレーなど3種目に出場したが、いずれも
振るわず世界の壁にぶち当たった。「パンパシでいい泳ぎができなくて。気持ちの問題
だと思うんですけど」。出直しを期した大会で復活のVを遂げた。
それでもパンパシで得た財産はある。「周りはみんな外国人。アップ一つとってもみんな
違うし、いろいろ試してみようと思った」とフォーム改革はもちろん、試合前に熱い
シャワーを浴びるなど、その時の気分や体調に合わせ集中力を高める方法を模索
し始めた。パンパシ前の合宿で国内トップレベルの選手と接してから、試合前の体操を
それまでの倍近い30〜40分に伸ばすなどレベルアップに研究を欠かさない。
12月のドーハ・アジア大会出場権は逸した。だが「日本一、世界一になりたい」。
悔しさをバネにつかんだ栄冠を、世界へ飛び出すための糧にする。
引用元(抜粋)
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/etc/news/20061004-OHT1T00139.htm のじぎく兵庫国体
http://www.habatan2006.jp/ 財団法人 日本体育協会 - 日体協
http://www.japan-sports.or.jp/