【訃報】たけし軍団メンバーで漫才師の〆さばヒカルさんが肝不全で死去 37歳★2
2006-09-19 19:41:03
ご冥福を・・・
テーマ:日記
夫が日ごろから気にかけて可愛がっていた
若手の芸人が、
命を絶った。
若手ーと言っても、芸人としてはもうそこそこの歳、
ただ、人としてはまだまだ若い30代だろうに。
ボキャ天ブーム
はねトビブーム
笑金やエンタといったブーム
お笑いが時代をリードするそれぞれのブーム期に
沢山の芸人たちが華々しく活躍し
スターが生まれた。
うまくブームに乗って、自分の場所を確立した
一部の者のみが生き残れる世界。。。
そんなブームに消えた人もいれば
とうとう波に乗れずに終わった人もいる。
彼は日ごろから、自分の将来について
とても悩んでいたという。
我が家の食卓でも
「あいつは愚痴ばっかこぼすんだよなぁ。
気が小さいからなぁ。
なんとかしないとなぁ。」
と、彼の話は頻繁に出ていたので、
夫が可愛がる後輩は、私にとっても
弟のようで、私もテレビで見ては気にかけていたのだ。
そんな彼が、暗中模索するうちに
不眠症に陥り、
睡眠薬や漢方薬、さまざまな薬に頼って
併用して大量に服用した結果、
肝臓に大きな障害を与えてしまい
死の淵を彷徨う事になる。
「葬儀場の手配をして欲しい」
「親族を集めて欲しい」
そんな話が出るくらい、
一時は危篤状態に陥ったのだが
優秀な医師と、周りの必死の看病の甲斐あってか
一命をとり止めたのだ。
いつだったか・・・。
彼の意識が戻ったーというので
夫と一緒に見舞いに行った。
東京から少しばかり離れた病院であったが
肝臓のエキスパートがいる病院らしい。
意識が戻ったーとはいえ、
彼の免疫力はまだまだ低く、
私たちは入り口で消毒し、マスクをし
特別個室を見舞ったのだ。
「僕のせいで、親には迷惑をかけました。
この部屋だって、個室だから一日いくら・・・」
「こら!
儲かった命なんだから、この後に及んで
まだグズグズ言っちゃいけないよ。
お金の事は後からなんとかなることだし
とにかく今は、命に感謝して治す事だけに
専念しなさい。仕事だって、なんとかなるさ。
頑張らなきゃって悩むからこんなコトになってるんでしょ!」
三途の河原を彷徨うほどの
貴重な経験をしたわけだし、
その事を本にしたり、芸にいかしたりー
貰ったラッキーな命を利用しなきゃ♪
などと励まして、笑顔で病院を後にしたのだ。
その時、私は亡くなった祖母を思い出した。
急に容態が悪くなり、
病院の個室に入った時に
私にコッソリ言うのだ。
「連れて帰って。退院したい。個室は高いんだろ」
「そんなの心配しないで。お金なら私たちがー」
そういう問題ではないのだ。
〈他人に迷惑をかけること〉
これこそ、病人が苦にすることなのだと
その時知った。。。
心おきなく病院に居て貰えるように
「なんとか大部屋が空いたら、祖母を
移してやってくれますか?」と
恥をしのんでナースセンターにかけあったことがあった。