知事、年内にも存廃判断 岩手競馬
県競馬組合(管理者・増田知事)の経営問題に関する県議会臨時会は5日開かれ、
7氏が緊急質問した。増田知事は来年度の競馬継続の判断について「コスト削減など
努力を積み重ねた結果として来年度の見通しが得られる。現時点では来年度の
継続を決定していない。(判断の時期は)収支均衡の見通しが立つことを見極める
来年度の事業計画を議論する時期が当たる」と年内にも判断を示す見通しを示した。
競馬組合は16日開催予定の競馬組合議会に県議会での議論も踏まえ、改訂実行
計画の見直し計画案の成案を示す方針だ。
同日は午後1時開会。岩手競馬の存廃判断の基準や時期、競馬組合が策定中の
改訂実行計画の見直し計画案の実効性などについて質問した。増田知事は判断基準
について「本年度まで2年間で方向付けをするとしていた。今回の見直しで存廃基準を
明確化し、その基準の下で収支を均衡させることを中心としたルールを設定したいと
考えている。これが方向付けに当たる」と答えた。
一方で、来年3月末時点で仮に廃止した場合見込まれる債務372億円の構成団体への
負担については「競馬組合が自助努力した上で、競馬組合議会、各構成団体議会での
議論を踏まえて検討すべきだ」と明言を避けた。
質問時間が制限されたこともあり、議員からは「質問に増田知事は明確に答えてない」
など不満も上がった。
同臨時会は最大会派民主・県民会議のうち17人と公明、共産両党各1人、無所属1人
の20人が招集を請求した。
緊急質問に先立ち、競馬組合の経営改善について調査している出資法人等改革調査
特別委の中間報告を求める事について採決が行われ、政和・社民クラブ6人と自民
クラブ15人、無所属1人が反対に回り、26対22で可決された。政和・社民クラブは、
緊急質問も行わず、会派によって対応が分かれた。午後5時16分に閉会した。
議会終了後、増田知事は「今抱えている問題点はだいたい質問され、今の考え方を
伝えた。きちっとした再生計画を作ることで責任を果たしたい」と述べた。
引用元
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m09/d06/NippoNews_10.html