副管理者が辞任へ 県競馬組合
県競馬組合管理者の増田知事は1日開かれた県競馬組合議会の定例会で、
売り上げ低迷などを理由に同組合の柴田哲副管理者(61)が辞任し、後任に
今年4月に県から派遣している今泉敏朗事務局長(59)が就く人事案件を16日開催
予定の臨時会で提案することを表明した。収支均衡を条件とする岩手競馬の存廃の
判断基準を設定し、同臨時会に改訂実行計画の見直し計画案の成案を示すなど
今後の方針を示した。
増田知事は冒頭あいさつで「競馬組合の経営改革は新たな局面を迎えており、
現在の事務局長を常勤副管理者とする新しい体制で岩手競馬の再生を期したい」
と述べ、人事体制を一新することを明らかにした。
柴田氏は16日までに増田知事に辞表を提出する予定。三井鉱山常務を経て
2004年9月に同組合事務局長に就任。同10月から副管理者を務めていた。
来年3月までの契約期間途中での辞任となる。
柴田氏は「今季の売り上げが低迷したため責任を取り、私から増田知事に辞意を
伝えた。(伝えた)時期は直前としか言えない」と述べている。
同組合は見直し計画案について収支均衡を基本とする存廃の基準を策定し、
臨時会に示す方針。7月31日の競馬組合議会臨時会や県議会での議論を経た
修正方針を説明した。
テレトラック種市や釜石の売却や施設借り上げ料や映像機器などのコスト削減を
進める。賞典費約7億9000万円を削減。当初は2億5000万円の赤字見込み
だった来年度損益を収支均衡するよう見直した。
土地信託契約終了を申し入れられていた盛岡市神明町のビルについては契約を
終了する考えを示した。7億円余の精算金は短期資金を借り入れる方針だ。
奥州市と盛岡市で民間による設置が検討されていた街中場外発売所は、組合直営の
方向で設置を検討することとした。
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