ラグビー「トップリーグ」あす開幕 人気挽回、4年目のトライ
社会人ラグビーの「トップリーグ」が9月1日開幕する。4年目にあたる今シーズンは、
昨季より2チーム多い14チームが参加し、全91試合のリーグ戦が展開される。
3年目の昨シーズンは観客数が初めて減少するなど人気にかげりがみえる中、
新たなファン獲得に向けての取り組みも活発化している。
2003年にスタートしたトップリーグ。1試合平均の観客数は1年目が約3500人、
2年目は約4500人と着実に伸ばし、3年目は約5000人を見込んだものの
約4000人に落ち込んだ。
日本ラグビーフットボール協会によると、観客の減少は降雨の試合が多かったことが
要因とみている。「(ラグビーは)当日券で来場する観客が多い。雨が降るとどうしても
観戦を差し控える」(担当者)からだ。
屋外スポーツのラグビーが天候の影響を受けるのは避けられない。昨年の低迷ぶりは、
トップリーグが目指す“ラグビー人気の普及・定着”が、進んでいないことを裏付けた
ともいえる。
危機感を抱く協会は今シーズンに向け、積極的な集客策に乗り出した。
その一つが地方でのゲーム。会場を昨季の20会場から今シーズンは10会場増やし、
全国30会場で開催する。
長崎県や徳島県で初めてトップリーグの試合を行うなどファン獲得に努める。さらに
ナイターも昨シーズンの2試合から一気に15試合に増やす。仕事帰りのサラリーマン
やOLの集客を図るのが狙いだ。
リーグ戦は来年1月14日に全日程が終了。上位4チームによるトーナメント戦
「マイクロソフトカップ」(同28日開幕)で社会人王者が決まる。
新たに発売したチケット「ハーフシーズンパス」(9025円)は、前半戦49試合すべての
自由席に入場できる。対象は同協会の会員で1000枚の限定販売。売れ行きは
好調という。
>>2以降へ続く