【高校野球】八重山・伊志嶺監督 大嶺に『お前は死ね』 とゲキ

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1依頼89-90@巨乳ハンターDφ ★
<全国高校野球選手権:八重山商工5−3松代>◇13日◇2回戦
最後の打者を空振り三振に仕留め、八重山商工の大嶺が雄たけびを上げた。
4点リードの8回から3番手で登板。最速143キロの直球を武器に2イニング、
6つのアウトはすべて三振。それでも「三振は狙っていませんでした。
打たせて取ろうと思っていた」と険しい表情で話した。

エースの意地でマウンドを死守した。1回戦(対千葉経大付)で10三振を奪いながらも
2ケタ10安打を浴び、大苦戦。「大嶺は試合に出る状態まで来ていない。練習態度、
マナーが悪い」。激怒した伊志嶺監督は、リスクを承知で沖縄大会でわずか投球回数
「1」ながら努力家の当山徳人投手(2年)を初先発させた。3回途中から金城長靖(3年)が
登板したため出場予定のなかった大嶺が一塁の守りについた。9回1死一、二塁の
ピンチでむだな四死球をだした大嶺に伊志嶺監督は伝令を送り出す。「お前は死ね」。
いつもながら強烈な愛のムチを送った。適時打を浴び2失点した大嶺は唇をかんだ。
「2年生の当山が必死に、楽しく投げている姿は今の僕より上です」。
抑えで登板したエースは何とか面目を保ったが、後輩からひたむきさを学んだ様子だった。

試合前。甲子園に到着したバスの前には、3歳から育ててくれた祖父・武弘さん(68)の
姿があった。伊志嶺監督からは「祖父の姿をみて何も思わんのか!お前が恩返しする
にはプレーでしかないんだ」。大嶺は「見返してやりたかった。結果を出そうと思った」。
本調子ではなくとも、気力の41球だった。

それでも伊志嶺監督は「もう少し投げてくれると思ったが、あのザマ。まったく進歩なし」
とバッサリ。幼年時代から子供同然に育てられた大嶺にとって、「監督は父親のような
存在」。だからこそ罵声(ばせい)のような伝令も愛のムチとなるのだ。バットでも今大会
初安打を放ち、「四球を出して打たれる怖さは少しあるが、今日の投球で自信もついた」。
石垣島の豪腕は苦悩しながらも「ドクターK」の底力はみせた。

http://highschool.nikkansports.com/2006/koshien/news/p-hb-tp1-20060814-0007.html