総裁選前の自民党じゃないけれど、お笑い界も「派閥争い」が激化している。
きっかけは言うまでもなく、極楽とんぼ・山本圭一の淫行騒動。山本率いる
「軍団山本」が空中分解状態で、「我こそは」と思う若手2人が後継者に名乗りを上げている。
「軍団内で“副社長”と呼ばれていたココリコの遠藤と“専務”だったロンブーの淳です。
この2人が、軍団員だったペナルティのワッキーや品川庄司の庄司、オリラジの藤森、
次長課長の井上、インパルスの堤下らをめぐって分捕り合戦を繰り広げている。
両者とも、メンバーに食事をおごったり、番組スタッフを紹介するなど、
勢力拡大に必死です」(放送作家)
今のところ、インパルスの堤下とワッキーが遠藤に、庄司と井上が淳に付いた、
などといわれている。
もちろん、他派閥も虎視眈々(たんたん)だ。くりぃむしちゅーの有田が主宰する
「しゃくれ会」はいまだに堤下や庄司を勧誘している。カンニングの竹山など若手が
中心の「もんくある会」は井上と堤下を、「チームやべっち」を率いるナイナイの矢部は
淳を、それぞれ自陣に引き入れようとしている、とか。
どうして、そんなに勢力拡大を図りたいのか。
「領袖(りょうしゅう)にとって、派閥の大きさは人気に比例しているといっても
過言ではないからです。一方、若手芸人にとっても仕事の調整、合コンや
小遣い稼ぎなどで、力の強い派閥に属していた方が有利。逆に派閥に属さない芸人は、
干されたり、出番をつぶされる。所属事務所も関係ない」(放送作家=前出)
お笑いブームの終焉(しゅうえん)が囁かれる中、ひとりでも多く人気者を
仲間に持つことは、将来の安定を意味するようだ。
【2006年8月9日掲載記事】
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/12gendainet07020657/