オリックス・清原が、来季も現役でプレーする意向を固めたようだ。
球団側の懇請のタマモノだが、一方で、日本ハム・新庄の引退表明や、
巨人・桑田の去就からも微妙な影響を受けていると球界関係者は指摘する。
1日の日本ハム戦。清原は4打数1安打3三振だったが、2度のリタイアで
下半身がかなり弱っている割には、プロ根性を見せている。
球団関係者も、前向きな姿勢に安堵(あんど)の表情を浮かべている。
「リハビリがかなりきつかったらしく、精神的にも参ったようだ。
その時点で“もう辞めた”と投げられないか、冷や冷やモノだった。
彼の存在感は得難いものだし、この後半戦を来季につなげてほしい」
球団の熱い後押しがあるから、清原も再起への苦行を自らに課したのだが、
新庄の散り際のよさ、桑田の現役への執念も頭をよぎったはずだ。
余力を残し惜しまれて去るのがいいのか、ボロボロになるまで戦うのがプロなのか。
「今年39歳になる清原が、今さら新庄のようなまねはできない。
幸い、桑田と違って、清原には来年も球団サイドがステージを用意してくれるだろうし、
男の花道をつくるチャンスは残っている。今の彼の心境なら来季もチャレンジするでしょう。
ただし、残り試合であまりにも無残な成績だと…」と関係者。
リハビリ中、親しい関係者には「誰かタオルを投げてくれないかと思った」と
弱音を吐いたこともあったが、後半戦に入って軌道修正していることだけは確かだ。
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_08/s2006080209.html