延期されていたローリング・ストーンズの欧州公演が11日、ミラノ公演を皮切りにスタートした。
メンバー4人の年を合わせると248歳とみられるストーンズだが、
エンターテイナーとしての健在ぶりを示す公演となった。
欧州ツアーはこれまで、キース・リチャーズの頭部負傷のため1カ月以上延期されていた。
ロン・ウッドも先月、アルコール依存症のリハビリ施設に入っていたが、
メンバー4人が顔をそろえた10日の記者会見では、2人とも復調を報告していた。
ツアー初日のミラノ公演では、会場のサッカースタジアムはファンで満席。
ボーカルのミック・ジャガーは、訪れたイタリアのファンに対し、
サッカーのワールドカップ(W杯)優勝を祝福。
コンサートの最後には、代表チームのマルコ・マテラッツィ選手と
アレッサンドロ・デルピエロ選手をステージに招待した。
またジャガーは観客に対し、W杯決勝戦で起きたフランス代表ジダン選手による
マテラッツィ選手への頭突き事件について触れ、
「マテラッツィ選手とリチャーズには共通点があります。
2人とも最近、頭に関係する問題が起きたばかりです」とイタリア語で冗談を言う一幕もあった。
「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の演奏から始まった公演は、
大きな休憩を挟むことなく「サティスファクション」で締めくくり。
ファンはイタリアの国旗を振りながら演奏を楽しんでいた。
ツアーの責任者によると、ストーンズは最新アルバム「ア・ビガー・バン」を2005年に発表した後、
中国・北京での初ライブを果たすなど、3大陸で公演を行っており、これまで450万人のファンを集めてきたという。
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