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◆引退Jリーガーも対象…警視庁求人活動
団塊世代の大量退職の穴を、有能な新人で埋めようと、警視庁は今秋から、
任期制自衛官やプロサッカー選手のOBに、警察官採用試験を受けてもらうため、
各地の駐屯地やJリーグで求人活動を始める。
採用試験の倍率がピーク時の1999年の18倍から、昨年は6・7倍に減少するなど、
就職市場での“警視庁人気”にかげりが見える中、試験の成績だけにとらわれず、
意欲あふれる若者を呼び込もうという試みだ。
◆大量退職/就職市場での人気薄に備え
警視庁が今年5月、大学と専門学校の卒業予定者を対象に実施した採用試験の応募者は、
男女計8667人。昨年と比べると10%下回り、一昨年の応募者数1万3086人の
3分の2に減少した。
その背景には、景気回復で、民間企業が求人を増やしていることがあるとみられている。
同庁は来年から5年間、団塊世代が毎年2000人以上も定年となる
「大量退職時代」を迎える。
この穴を埋めるには、高卒も含め毎年ほぼ同数の採用が必要で、来年以降も採用試験の
倍率が低下すれば、有能な人材の確保が難しくなるのではないかとの懸念が出ている。