現役引退を表明したW杯日本代表MF中田英寿氏(29)が、空間デザイナーに転身する可能性が出てきた。
中田氏は昨年、米ニューヨークにビルを購入し、世界的な建築家の安藤忠雄氏(64)とともに
内装をアレンジするなどデザインに強い関心がある。今後は拠点をニューヨークに置き
“第2の人生”を送る計画を立てている。
ユニホームを脱いだ中田氏が次に目指すのは空間デザイナーになりそうだ。
4月に青山にオープンした「nakata・net・cafe」をプロデュースするなど、
現役時代からデザインに強い関心を示していたが、安藤忠雄氏との“共同作業”が今後の指針となった。
昨年、中田氏はアーティストらが集うニューヨークの最先端地区ソーホーにビルを
数億円かけて購入。その改築を依頼したのが安藤氏だった。中田氏がアイデアを出し、
安藤氏が造り上げたビルは豪華そのもので、2人は意気投合したという。
2人が今後も共同で仕事をする可能性について、関係者は「あると思います」と断言。
中田氏はニューヨークに拠点を置き、大学に通いながらデザインや経済学の勉強をする見通しだ。
その安藤氏から6日、中田のマネジメント事務所に直筆のメッセージが届いた。
「全身全霊を打ち込んで闘っている姿は美しかった。サッカー選手というよりは
1人の若者が1人の人間としてどう生きるのかと真剣に考えてきた生きざまに多くの人が共感した」
さらに「中田英寿の引退は一つの大きな出来事だったが、その裏側には
今の日本の若者の生き方に対する警鐘があったと思います」とつづられている。
関係者は、すぐに欧州でバカンス中の中田氏にメッセージを転送したという。
「1、2年は旅を続けることになる」と関係者が明かした通り、今後も中田氏は世界中を回る予定。
その最終到着地となるニューヨークで“第2の人生”の幕が開ける。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/07/07/02.html