国内最高峰のモータースポーツ「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦」は
7月8日、三重・鈴鹿サーキットで開幕する(決勝は9日)。必勝を期しているのが、
今季最強軍団のモバイルキャストIMPUL(星野一義監督)に移籍し、悲願の
タイトルを目指す松田次生(27)だ。今季初勝利をあげ、チャンピオン獲得に
勢いをつける。
ホームコースの鈴鹿から巻き返しだ。27歳ながら、Fニッポン7年目の松田は今季、
F1に参戦した井出有治の後任としてIMPULに移籍。若手のトップコンテンダーと
期待されていた。
しかし、開幕戦(4月2日、富士)は、100分の2秒差でチームメートの
ブノワ・トレルイエにポールポジションを奪われて2位。第2戦(4月16日、鈴鹿)は
タイヤの選択が裏目に出て9位。第3戦(5月28日、もてぎ)も、減速ボタンに触れて
スピードダウンして5位。痛恨のV逸が続いていた。
「いずれも不安定な天候で戦略がズタズタになった」と悔やむが、最強チームの
IMPULだけに、マシンの仕上がりは100%に近い。「細かな改良の積み重ねで
マシンの戦闘力を110%、120%と高めていかねばならない」と松田は
強力マシンをさらに高めようと気を引き締める。
よきライバル、山本左近のF1(スーパーアグリ)進出にも、刺激を受けている。
「国内トップシリーズの座を捨てていく勇気はすごい。頑張ってほしい。
でも、僕はチャンピオンにこだわる。日本のチャンピオンになればF1でも
受け入れ方が違うと思う。日本で結果を出すことは避けて通れない道」。
今月にはスポンサー獲得活動を兼ね、故郷の三重・松阪市から東京に転居。
F1進出を視野に、『日本一速い男』の称号奪取に真っ向勝負だ。
引用元:サンケイスポーツ
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