J2ベガルタ仙台は5月31日、泉サッカー場でセットプレー確認中心に調整し、
GK高桑大二朗(32)がジョエル・サンタナ監督(57)の指示で最終ラインの“上げ下げ”を徹底した。
国際親善試合「日本Vsドイツ」(30日)でセットプレーから喫した2失点を参考に、
“W杯に学べ”だった。
今季11失点中セットプレーからが5失点という弱点克服へ新たな方策をとった。
セットプレーの練習でいつもと違うものがあった。徹底的な守備と攻撃の戦術確認。
最も時間を充てた守備確認ではGK高桑が、最終ラインの上げ下げとポジショニングを大声で指示した。
「あのシーンは…仙台の失点シーンと同じような感じだった。
“あれぐらい深いとやられる”、それが監督からの指示でした」
練習を振り返る高桑の声に熱がこもっていた。
そのシーンとはほとんどがこの日、テレビで見た「日本代表Vsドイツ」戦で、
後半31分、35分にセットプレーから失点を許し同点にされた場面だ。
得失点シーンだけをダイジェストで観戦したという高桑。
最終ラインの上げ下げに問題があったのは明白だった。
サンタナ監督は、この試合の失点シーンを引き合いに出し、
さっそく試合形式の練習で高桑に最終ラインのポジショニングを指示。
最終ラインを上げることで、セットプレーの失点を減らす策。
監督がロスタイムで失点続きを“ベガルタ・シンドローム”といったが、時間に限らず
ディフェンスを固めたいのは当然のことだ。
今季仙台はここまで11失点でリーグ2位。
悪い数字ではないが、そのうち5失点がセットプレー絡み。
弱点の一つに挙げられ、改善したい部分。指揮官の意図ははっきりしていた。
高桑に油断はない。「セットプレーではニアに合わせられると厳しい。
とくにFW羽地なんかは…ヘッドが強い。十分なケアが必要になるはずだ」
2試合連続での5得点勝利。だが、その影で1失点ずつも事実。
8試合ぶりの“0封”勝利を確実にモノにする−。代表に学び、高桑が実戦する。
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