天文館に場外車券場計画 納屋通り理事会「受け入れ」 20日総会、対応を協議
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kagoshima/20060520/honbun20060520_002_000.jpg 鹿児島市・天文館の納屋通りの空き店舗に競輪の場外車券場を設置する
計画が持ち上がり、波紋を広げている。納屋通り商店街振興組合の理事会は
「活気につながる」などとして受け入れを決めたが、天文館の11の通り会で構成する
中央地区商店街振興組合連合会の理事会は「商店街にふさわしくない」など
反対意見が大勢を占める。納屋通りは20日、総会を開いて同問題を議論する。
計画するのは、霧島市に場外車券場を運営する九州みぞべ興産(小原良弘社長)。
小原社長によると、車券場は前売り券専用で、ビル2階の空き店舗に自動券売機を
数台設置する。客の滞留を避けるため、実況モニターは置かず、払い戻しもレース
翌日に行う。
1日平均入場者数を300人、年間売り上げを5億4000万円と見込んでいる。
納屋通り組合の中原勲理事長によると、昨年11月に打診を受け、2回の話し合いの
結果、「規模が非常に小さく、空き店舗対策や活性化の一翼を担える」と受け入れを
決定。4月に地元説明会もあった。若い商店主に前向きな意見が多いという。
ただ、高齢者に懸念の声もあり、「女性向けの店が多いので、イメージが損なわれる」
(同通りの女性店主)など異論も少なくない。
総会では、賛否を議決するか、意見を聞くだけにとどめて役員改選後の新理事会に
一任するなどの展開が予想される。一方、同通りを含む中央地区組合連合会は
4月と5月の理事会で、同問題を取り上げた。
平岡太一郎理事長によると、「商店街の雰囲気に合わない」「近くにパチンコ店が
できたが、売り上げ増にはつながっていない」など反対意見が多かったが、納屋通りの
理事会が既に受け入れを決めているため、反対決議はできなかった。
平岡理事長は「今後は『まちづくり憲章』などを作り、(進出を認めない)業種を特定して
健全な街づくりを目指すなどの取り組みが必要だ」と問題提起している。
引用元
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/kagoshima/20060520/20060520_002.shtml