再建へ岩手競馬あす開幕 新馬券導入
今シーズンの岩手競馬は8日、奥州市の水沢競馬場で開幕する。売り上げの
低迷が続く中、経営再建へ向けて新シーズンは「三連単」など新馬券購入方式や
インターネット販売などを導入する。再建初年の2005年度は売り上げが目標を
下回り、06年度の売り上げ見通しについても「過大だ」などとの批判もある。
「競馬再建に向けた最後の機会」(増田知事)という正念場のシーズンがスタートする。
水沢競馬場では開幕を控えた6日、競走馬の調教などが行われ、関係者は真剣な
表情で準備を進めた。県調騎会の千葉四美会長は「最後のチャンスをいただいた。
現場のわれわれとしては、とにかく良い競馬をして、1人でも多くのファンを増やして
いかなければならない」と新シーズンに思いを込める。
関係者が大きな期待を寄せているのが新たな馬券購入方式の導入。1、2、3着の
組み合わせを当てる「三連複」と、1、2、3着を着順通り当てる「三連単」は配当が
高く、組合は20億円の増収を見込む。
また、ソフトバンクグループとの提携で、岩手競馬のウェブサイトを新設し、出走馬や
オッズなど関連情報を提供しながら、パソコン、携帯電話で馬券を購入できるインター
ネット販売も開始する。システム開発の遅れから会員募集は4月からとなったが、
10億円の増収を図る計画だ。
売り上げ低迷が続くと、廃止論議が起こるのは必至だ。岩手競馬専門雑誌テシオの
松尾康司編集長は「ここ数年、存廃問題が取り上げられ、じわじわと売り上げが
落ちている中、ある意味待ったなしの年だ。少額投資で高配当が見込まれる三連単と
同時にインターネット販売が始まることで、相乗効果も期待できる。アイデアを持って
ファンサービスに努め、存続のために魅力あるレースを展開してほしい」と期待する。
同競馬組合の柴田哲副管理者は「コスト削減はこれからも続けるが、新しい購入方法
で売り上げ増を図りたい。07年度以降にどうつなぐのか正念場の年だ」と意気込む。
引用元(抜粋)
http://www.iwate-np.co.jp/news/y2006/m04/d07/NippoNews_9.html ようこそみちのくレース 岩手競馬へ
http://www.iwatekeiba.or.jp/