サッカーワールドカップ開幕を約3カ月後に控えたドイツで地元リーグの八百長疑惑が浮上、
ドイツサッカー界に衝撃が走っている。
フランクフルト地検は既に関係者4人を詐欺の疑いなどで逮捕。選手の聴取を始めるなど、
捜査を本格化させている。
ドイツでは昨年11月、審判が八百長を働いたとして詐欺の罪に問われ、
実刑判決を受けたばかり。独サッカー協会は相次ぐ疑惑にショックを隠し切れない状態だ。
同地検は6日に関係者4人を逮捕。連邦第2リーグ「ジーゲン」の
ゴールキーパー(30)の聴取を始めた。
地検は捜査が進行中なのを理由に捜査対象のチーム、選手名は明らかにしていない。
報道によると八百長を仕組んだのは国際的なグループの模様で、
サッカーくじで利益を得るため、5試合の結果を八百長で左右しようと試み、
1試合で実際に選手側に金を渡したとみられる。
疑われているのは2部リーグのジーゲンとロストックが今年2月26日に行いジーゲンが2対0で敗れた試合。
ジーゲンのキーパーは聴取に対し、グループと面会したことは認めたが、八百長は全面否定している。
さらにグループは、下位の地域リーグに所属するエアフルトの
フォワードの選手(21)に八百長を持ちかけたが、この選手が拒否。
チームに報告した。また、地域リーグのエアフルトや
シュトゥットガルト・キッカーでも働きかけがあり、いずれも選手が拒否した。
逮捕された4人のほかにも八百長に関与した人物がいるとみられる。
ドイツでは昨年、審判(26)が、国内選手権など複数の試合で八百長を行い、
11月に詐欺の罪で禁固2年5月の実刑判決を受けたばかり。
ドイツサッカー協会は疑惑を事前に知っていたが「捜査機関の要請で」公表していなかった。
ツバンチガー会長は「大きな組織犯罪だ。ワールドカップにも影を落とすことになるだろう」と沈うつな表情で語った。
ドイツのメディアは代表チームの不振に加え次々と疑惑が明らかになったことにいらだち、
「我々は八百長で世界一だ」(ベルリナー新聞)などと大きく報道。批判を強めている。
ソース:
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/soccer/news/20060313k0000e050002000c.html