【BOX】興毅6回KO!父も「9月世界挑戦」にゴーサイン
プロボクシング・フライ級 ノンタイトル戦(8日、東京・両国国技館、観衆=8000)
オヤジも許した、ゴーサイン! 人気ファミリー「亀田3兄弟」の長兄、WBA世界フ
ライ級4位・興毅(19)が、区切りのプロ10戦目で強烈なボディー攻撃を仕掛け、
カルロス・ボウチャン(25)に6回、KO勝ち。我が子の成長を冷静に見つめ、もっと
も慎重だった父・史郎トレーナー(40)=顔写真=が「9月世界挑戦」を明言、つい
に“免許皆伝”だ。5月に前哨戦を消化し、さらに体を絞って1階級下のLフライ級が
ターゲットになる可能性も急浮上。世界獲りロードのゴールが、みえた。
(中略)
ついに禁断の扉も開かれた。11月の自身20歳の誕生日までに世界王座獲得が亀田
の夢。11歳から興毅を指導、その成長過程をもっとも冷静に分析して、慎重すぎるほ
どの姿勢を貫いてきた父・史郎さんが試合後、「9月くらいに世界かな」と、初めて挑戦
時期を明言。5月末に世界ランカー相手の前哨戦を経て、ついにゴーサインを出したの
だ。
さらに、秘められた青写真も。これまで照準にしてきたフライ級王座が、交渉に不透明な
部分も多く、体をさらに絞り込んで、1階級下のLフライ級にもターゲットを広げるという。
同級のWBA王者はロベルト・バスケス(パナマ)、WBCはブライアン・ビロリア(米国)で、
昨年11月に亀田がTKO勝ちした元WBA世界ミニマム級王者ノエル・アランブレット(ベ
ネズエラ)が、4月29日にバスケスに挑戦する予定になっている。
「Lフライ級」は具志堅用高、渡嘉敷勝男と2人のスターボクサーを誕生させた協栄ジム
伝統の階級。具志堅と同じサウスポーの亀田も、その輝かしい歴史に名を連ねようという
わけだ。「06年は亀田の年。ノンストップでいく」。もはや、さえぎるものはない。
http://www.sanspo.com/fight/top/f200603/f2006030901.html