「イチローは本当に礼儀正しい」
2日、東京ドーム3塁側ベンチ前。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)韓国代表選手らの打撃練習を見守っていた宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手コーチに、
誰かがこっそりと近付いた。
「宣さん、お久しぶりです」
聞き覚えのある声だ。日本代表の看板打者のイチローが、多くの記者たちを伴って宣コーチのもとへあいさつに来た。
互いの近況を尋ね、歓談した。
もちろん報道陣のカメラのフラッシュが一斉にたかれた。
イチローが笑みを浮かべながら「体重がずいぶん増えたようですね」と問い、それに対して宣コーチは大笑いしながら
「あの時より10kgは太った」と答えた。
7〜8分間の談笑の後、イチローは深々と頭を下げ、その場を離れた。
宣コーチのいう「あの時」とは、韓国野球委員会(KBO)広報委員として活動していた2000年代初めのことだ。
当時、韓火イーグルスのアリゾナ春季キャンプを訪れた宣コーチは、現役引退後初めてイチローに会った。
ハンファがイチローの属するシアトル・マリナーズのピオリア・キャンプに参加していたためだ。
その時もイチローは先輩の宣コーチに自分から声をかけた。
宣コーチが中日でプレーしていた当時、所属チームやリーグこそ違ったが、気心の知れた仲だった。
「あいつは本当に礼儀正しいヤツだ」
国境を越え、野球の後輩の礼儀正しさに接した宣コーチは終始笑みを浮かべていた。
【ソースは下記】
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/03/03/20060303000020.html