小嶋敬が強烈パワーを発揮
開設55周年を迎えた熊本記念『火の国杯争奪戦』が3月4日〜7日の日程で開催
される。輪界一のパワーを誇る小嶋敬二を中心に、小野俊之、佐藤慎太郎らによる
V争いは熾烈なものとなりそうだが、主力陣にとっては、この後の立川ダービーを
見据えての走りになるだけに、それぞれの調整具合が大きなポイントになる。
長走路を舞台に、熾烈なV争いが予想されるが、中心になるのは輪界一のパワーを
誇る小嶋だろう。今年は高松記、競輪祭で未勝利と、乱調モードに入っているが、
GPに向けて仕上げた反動が原因なので、それほど心配する必要はなさそう。直前の
静岡記でも優出に失敗したが、最終日は小嶋らしい豪快なレースで、今年初勝利を
挙げている。この開催の前に西王座を走り、その中で本来のリズムを取り戻してくる
はずだ。山田裕仁も今年に入ってようやく復調の兆しを見せ始めており、ここで流れを
一気に引き戻したいところ。
これに対し地元九州勢が迎撃態勢を整える。軸になる小野は、今年に入ってから
まだ勝ち星がなく、思うようなレースはできていないが、ここ一番での集中力と勝負
強さはピカ一。ここは荒井崇博を巧みにアシストして勝機を見出そう。その荒井も
脚力、メンタル面など全てにおいてスケールアップしている。もちろん地元の合志
正臣も力が入るし、優勝のチャンスはある。
北日本からは佐藤が参戦。鋭い差し脚と確かなマーク技術で今年も安定した戦い
ぶり。競輪祭の決勝では先行一車の海老根恵の番手を取り切った。
関東勢は機動力不足でやや苦しい。神山雄一郎は競輪祭で準決勝に乗っているが、
レース勘にいつもの冴えがなかったし、調子そのものも一息足りない感じ。
有力なV候補であることは言うまでもないが、まずは初日のレースでしっかりと状態を
見極めたい。
競輪祭で優勝した小倉竜二の動向も見逃せない。四角からのコース取りに成功すれば
好勝負に持ち込める。
引用元
http://www.nikkan-pro.co.jp/G3/2006/0304_kumamoto/ 熊本けいりん 開設55周年記念【火の国杯争奪戦】
http://www.nikkan-pro.co.jp/G3/2006/0304_kumamoto/ 熊本競輪場おふぃしゃるWEBサイト
http://www.kumamotokeirin.jp/