トリノの不振は、他人事じゃない。
日本サッカー協会は23日、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(28日、ドイツ・ドルトムント)のメンバーを発表、
海外組の中田英、中村ら8人らを含めた24人を発表した。
インド戦でゴールを決めた巻、佐藤寿は落選。
ジーコ監督は、「若手が持てる力を十分に発揮し、結果を出してくれたと思う」と一定の評価を与えた。
しかし、W杯まで唯一の国際Aマッチであるこの試合は、本番さながらのメンバーを選出。
「中身の濃くなるゲーム」(川淵キャプテン)になりそうだ。
これからは、海外組を含めた熾烈(しれつ)な定位置争いが繰り広げられる。
失速、転倒−。「トリノ五輪の不振は他人事ではないよ」。あるサッカー協会幹部がつぶやいた。
今年はW杯イヤーであり、五輪イヤー。
日本オリンピック委員会(JOC)の大会前の目標は、「色に関係なくメダル5個」だった。
ところが、ふたを開けてみれば、徹夜でテレビ観戦しても、「力及ばず涙」のシーンに何度も遭遇したとあって、寝不足の身にこたえた。
「トリノは、どうしちゃったんだ」は、あいさつ代わりとなり、サッカー協会でもしかり。
この事態に対して、協会内には危機感を持つ幹部も出てきた。
「W杯の注目度は、トリノ五輪の比ではない。選手にかかるプレッシャーも相当なものになる」
トリノの借りはドイツで、となるのは目に見えている。
トリノ五輪後、6月のW杯開幕まで、「ブラジルに勝つ!」「ロナウジーニョよりうまい!」など、
過大な期待料込みの報道があふれることは間違いない。
で、W杯で1勝も挙げられなかったら…。
川淵キャプテンは、「トリノ五輪見てるよ」と、眠い目をこすった。
W杯では心地よい眠りをもたらしてくれるだろうか?
【ソースは下記】
http://www.zakzak.co.jp/spo/2006_02/s2006022409.html