東京Vから浦和に移籍したFWワシントン(30)が、
帰国中のブラジルで脱税容疑をかけられていたことが24日、分かった。
関係者によれば、23日に南部ポルトアレグレー税務当局からの出頭命令に応じ、
既に嫌疑は晴れているという。当初は25日の来日予定だったが、
今月末にずれ込むことになった。
関係者によれば、ワシントンは日本で稼いだ給与(推定1億2000万円)の一部を
国外の口座にプールし、脱税したとの疑いが持たれたという。
税務当局の事情聴取を受け潔白が証明されたものの、
大幅なスケジュール変更を余儀なくされ、
来日はチームが始動する28日以降にずれ込む見通しとなった。
ブラジルでは現在、国外で高額の年俸を得ている選手に対する税務監査が
一斉に行われている。帰国中のワシントンは運悪く、その網に引っかかってしまった。
元浦和のFWエメルソンが年齢詐称で逮捕されたばかりで、
国外でプレーしている選手に厳しい目が向けられている。
ワシントンは昨季、東京Vに在籍。性格は温厚でまじめと評判。
J2に降格したチームで22得点と孤軍奮闘。
同時に母国ブラジルではスポーツバーを経営するなど実業家としての一面も持っている。
浦和・犬飼社長は「大変だったみたいだね」と心配そうに話した。
今後は2月中旬のシドニー合宿に向け、
オーストラリアのビザ取得の手続きを済ませてから来日する。
新加入組では相馬、黒部が既に合流。
小野も25日にはメディカルチェックを受ける。
満点補強を完成させた浦和にとって、ワシントンの合流の遅れが唯一の誤算となった。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2006/01/25/05.html