ヤマ発、雨中の猛特訓
http://www.nikkansports.com/ns/shizuoka/sz-060115-5.jpg マイクロソフト杯(以下マイクロ杯)初戦となるサントリー戦(22日、大阪・花園
ラグビー場)を前に、ヤマハ発動機の士気が高まってきた。14日は激しい雨の中、
タックルを中心とした練習を行った。原点に戻ることで、トップリーグ7位に終わった
課題は修正できつつある。日本選手権(2月4日から)へ出場するには優勝が
絶対条件のマイクロ杯。昨季準Vの同杯で、リーグ戦でたまったうっぷんを晴らす。
練習開始時の午前10時には小降りだった雨が、次第に強くなった。黒い雲に
空が覆われ、グラウンドは真っ暗に。それでも練習は中断するどころか、一層激しさ
を増していった。照明が入れられ、タックル練習を中心に約1時間半。
「選手の意識が高かった。雨の中でも、すごくいい練習ができた」。ずぶぬれになり
ながらも、佐野順ヘッドコーチ(39)は満足げだ。
トップリーグは5勝6敗(勝ち点28)の7位に終わった。「結果は謙虚に受け止める」
と佐野ヘッド。悲観はしていない。「負けた試合は接戦だったし、手応えはある」。
6敗の中で10点差以上は2試合だけ。故障者が続出したことを考えると、メンバーが
ほぼ復帰してきた今は、上位と力の差はないといえる。「接点で勝ち切れなかった。
原点に戻って前に出る練習をしようと言いました」。
意図は選手にも伝わっている。練習中から「前!」という声が選手間で何度も飛び
交った。原点回帰で攻めの姿勢が戻ってきた。
マイクロ杯は、初戦のサントリーをはじめ、リーグ戦で勝ったチームばかりが同じ
ブロックに入った。「相手はリベンジする気でくる。『いい組み合わせ』とは口が裂け
ても言うな、って選手には言った」と佐野ヘッド。NO8木曽主将も「上から見ていると
足をすくわれる」と気を引き締める。「もうやるしかない。このままじゃ終われない」
(木曽主将)。優勝しか日本選手権の切符を手にできない厳しい戦いの中で、ヤマハ
発動機がリーグ戦で出せなかった実力を発揮する。
引用元
http://www.nikkansports.com/ns/shizuoka/p-sz-tp0-060115-0004.html